帰国子女だからと言って簡単に大学に入れるわけではない

先日のブログ、「Year 13 はいよいよ進路に向けて準備を本格化させる時期」でも書いたけれど、今、Year 13 の高校留学生達は、進路に向けて準備に忙しい。

弊社では、長期の高校留学生達には、ゴールセッティングなどを通して、Year 11くらいの時から、いつどのタイミングで進路の情報を集め、いつどのように進路を考えて準備をすればいいのかを、一人一人の留学生と話をする。

けれど、我々がいくら「Year12 の時に進路を考え始めて、一時帰国の時には家族で情報を集めてある程度絞り込んでくるように」と伝えても、実際にそれをやってこない留学生もいる。そしてYear 13になっていざ進路の準備を始めるときになって、まだ何も手つかずです、ということになる。

今までの留学生達を見ていると、どうも、長期の高校留学をして帰国子女として日本の大学を受験したら、いわゆる偏差値の高い大学に簡単に入れる、と考えている学生、そして親御さんもいるように感じる。

もちろん、一般入試で大学を受験するよりも、帰国子女入試のほうが科目数も少ない場合も多いし、準備期間も短くてもいいこともある。だから、一般的に言って、一般入試よりも帰国子女入試のほうが比較的簡単に入学できる大学や学部も多い。

でもそれは、あくまでも「一般的に」言って「比較的」そんな場合がある、ということで、志望する特定の大学に帰国生なら誰もが簡単に入学できる、という意味ではない。

高校留学中にどのくらい英語力をつけたのか、アカデミックやスポーツなどでどんな成績を残したのか、などが大学入学の時に問われることもあるので、やはり、留学すればそれでいいというのではなく、留学中も出来るだけ英語力を伸ばし、いい成績を収め、何か一つでも身に付けるように生活するのがいいだろう。

また、AO入試などでは、志望理由書を初めとして、長い文章をきちんと書いて提出することが求められたり、その他の資料などをきちんとそろえて提出する必要があったりするし、入学試験科目に、小論文や面接があったりもする。これらの準備にもかなりの時間を要する。

だから、弊社の留学生達に何度も伝えているように、Year 12になったら進路を真剣に考え始めて、Year 13がスタートするまでには、親御さんと一緒にいろんな情報を集め、進路を絞り込んでニュージーランドに戻ってくる必要がある。特に最近は、各大学、学部にたくさんの入試方式があって、それぞれに出願資格も異なる。その情報を把握するだけでも時間がかかる。

具体的にいつ、どのように、何をすればいいのかは、弊社ではそれぞれの留学生達にタイミングを見て話をしている。留学生もそうだけれど、親御さんも、帰国生であれば簡単に日本の志望の大学に入れるというわけではなく、時間をかけた情報収集と、しっかりとした準備が必要なことをまず理解してほしい。

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