留学はパラダイスではない

ニュージーランドに留学に行く前は、きっとステキな場所に違いないと思って日本を後にするだろう。

ニュージーランドに行けば、留学生活が始まってしまえば、毎日毎日エキサイティングで、楽しくて、笑い転げて、ステキな日々が送れる、と大きな期待をする。

もちろん、楽しいことも、うれしいことも、うまくいくことも、笑い転げることもあるだろう。

でも一方で、悲しくて、さみしくて、うまくいかなくて、涙を流すことも必ずある。特に数ヶ月から年単位で留学する場合は、そんなネガティブな瞬間も、必ずおとずれる。

ニュージーランドは、留学生活は、パラダイスなのだ、とあまりにも信じすぎていると、そんなネガティブな瞬間はとてもきつい。がっくり来るし、留学なんか来なければよかった、と思う。

でも、ニュージーランドも留学生活も、パラダイスなどでは決してない。嫌なことも起こるし、帰りたくなることもある。

簡単に言えば、地球上どこに行っても、パラダイスなどないのだ。

だったら、そんなネガティブな瞬間も、留学生活の一つの経験として楽しめばいい。そんな瞬間が必ずおとずれるのなら、できるだけ楽しまなければ損だろう。

留学は経験だ。いろんなことがある。

そしてそれを自分のものとして、吸収し、糧にして、成長する。

そのために、すべての経験を楽しむ。最低でも、楽しもうとしてみる。

そうすれば、どこにもパラダイスがないと思っていた世界にも、自分の中にだけは小さなパラダイスを見つけ出すことができるかもしれない。