NZの高校には入学試験がない
ニュージーランドの高校には、入学試験がない。
一部の私立高校では面接などが行われているところもあるし、一定以上の学業レベルが求められる場合もあるようだけれど、公立高校をはじめとして、ほとんどの高校では日本のような入学試験は実施されていない。
ニュージーランドの子どもたちの多くは、日本の中学校にあたるIntermediate Schoolを卒業したら、基本的には自分が選んだ高校に入学することができる。
ただ、大きな都市では学区があるので、好きな高校をどこでも選べるわけではないけれど、一定の条件の中から好きな高校を選ぶことができる。そして、寮がある高校などは、住んでいる地域にかかわらず入学することもできる。
だから、各高校では、その年によって入学者数が大きく変動する。昨年は新しく入学したYear 9 の生徒が100人だったのが今年は130人だった、ということもあるから、学年によって人数にばらつきがある。
そして、生徒の学業レベルも様々だ。どの科目もよくできる生徒もいれば、勉強が苦手な生徒もいる。もう少し言えば、スポーツができる生徒、アートができる生徒、リーダーシップがある生徒、など、いろんな生徒たちが一つの高校、一つの学年に在籍している。
だから、多くの高校では、英語、数学、理科、社会などのアカデミックな科目に加えて、体育、音楽、アート、技術、ダンス、クッキング、ホスピタリティ、ツーリズム、ビジネス、コンピュータ、会計学、第二言語、など、様々な選択科目を学ぶことができる。
簡単にいえば、日本の普通科、工業科、商業科の高校が一緒になって、さらに幅広い選択科目がある感じだ。
ニュージーランドの高校を卒業後にニュージーランドの大学に進学する人は、おそらく10%~15%程度で、その他の生徒は職に就く。だから、高校の間に、クッキングやテクノロジー、ツーリズムやビジネスなどを勉強して、卒業後に仕事で使えるスキルと知識を身につける。
多くの高校では、バリスタなども含めてクッキングを学ぶためのキッチン設備があったり、木工や金属加工を勉強する教室があったり、ダンススタジオやドラマの舞台装置が整っている学校も多い。日本からの留学生にも、クッキングやダンスの授業は人気の科目の一つだ。
様々な学業レベルの生徒がいて、様々な興味関心を持った人たちがいて、様々な進路を目指している友達がいる。
この環境は、日本の高校とは少し違う。こんな環境で、日本からの留学生たちは、いろんな人と出会い、世の中のいろんな仕組みを知り、それぞれの興味や関心も広げながら、自分の目指すゴールに向かって高校生活を送ることができる。
こんな高校の環境からも、多様性に関する感覚と、それを受け入れるという態度を、留学生たちは身につけていくことができるのだ。
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