子どもを誰かと比較するのはもうやめよう

中学生や高校生の子どもを持つ親は、どうしても誰かと比較してしまう。

同じクラスの〇〇さんは、最近のテストで学校でトップだったそうだ。

同じクラブ活動をしている△△君は、まだ1年生なのにレギュラーに選ばれたそうだ。

挙句の果てには、どこの誰とも知らない人がネットのニュースなどで活躍しているのを見て、「世の中には同じ年代なのにこんなすごい人がいるのか」などと思う。

確かに親としては、自分の子どもが同年代の人たちの中でどのぐらいのポジションにいるのかは、とても気になる。クラスのみんなは、同じクラブをしているチームメイトは、一体どのぐらいの能力やスキルを身につけて活躍しているのだろうか、ものすごく気になる。

でも、自分の子どもを他の人たちと比べてばかりいると、親がしんどくなってくる。

比べる相手は大抵の場合、すごく優秀な人たちが多いからだ。

勉強では◯◯さんと比べ、

クラブ活動では△△君と比べ、

その他の部分では世の中の同年代の人たちと比べる。

そんな人たちは、大抵、優秀な何かを残した人たちだ。

そんな人たちと比べてばかりいると、「自分の子どもは何てダメなんだろう」と、悲しくなるのは当たり前だ。

もう、自分の子どもを他人と比べるのをやめればいいのだ。

そして、自分の子どものいいところを、その人が持っている個性を、じっくりと観察してみる。

何か輝く部分は誰にでもあるし、その人が得意なものや大好きなもの、熱中していることもあるだろう。

親はそこにフォーカスして、そこをできるだけ応援してやる。

クラスの人たちや、クラブ活動の人たち、世間一般の人たちがどこで何をしていようが、どんな成績を残していようが関係ない。親が見るべきものはそこではなく、目の前にいる自分の子どもだけだ。

そんな親の態度は、きっと子どもも感じるに違いない。

クラスメイトやチームメイト、ましてやどこの誰かわからないネットのニュースで出てきた同年代の優秀な人たちと比べられると、子どももやる気をなくしてしまうだろう。

でも、親がいつも自分のいいところだけを見て、そこを褒めてくれたり、サポートしてくれたり、伸ばそうとしてくれたりすると、子どももきっと楽しくなって、幸せになって、自分の持っている個性を、自分の持っている優れた部分を、伸ばそうと思うだろう。

親としては、どうしても他の人と比べてしまう。その気持ちはよくわかる。

でも一度、他の人なんか全く関係なく、自分の子どもだけを見る時間を作ってみるのもいいのではないだろうか。

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