22年間、たくさんの留学生を見てきたけれど、日本よりも留学生活のほうが時間がたくさんある、と言う人が多い。

日本では、学校の先生や親、習い事の指導者などが、今日すること、今後一週間でやるべきこと、そして今年中にやることなどを、大量に事前に順序立てて並べて提示してくれる。

十代二十代の人たちは、それをこなしていく毎日だ。

朝早く起きて部活の朝練に行き、授業を受け、放課後はまた部活して、そのまま塾に行き、家では出された宿題をやって、睡眠時間を確保するギリギリの時間にベッドにはいる。

週末も決められた時間に習い事や部活をして、塾に行き、試験を受け、試合に出て、また学校の宿題をする。

24時間のほとんどが、「誰かから与えられたことをこなしている」時間だ。

ニュージーランドでは、ありあまる時間が目の前にある。朝練もないし、部活も週に2〜3回だし、塾はないし、宿題もほとんどない。ホームステイでも寮でも、よる9時ころにはベッドにはいる。

留学生たちは最初は、暇だ暇だと言うし、親御さんもなにかやることを与えてくださいと言う。

でもそんなあまりある時間を目の前にすると、留学生たちは自分で時間をうまく使っていくようになる。

強制されなくても朝起きて部活の自主練をする人もいるし、放課後に自分でトレーニングや勉強をする人もいる。宿題が出なくても予習や復習をする人もいるし、ステイ先で家事を手伝う人もいる。自分で趣味を見つけて参加する人もいるし、本を読む人もいる。

時間をうまく使っている人、タイムマネージメントをきちんとやっている人の特徴として、「空いている時間を何をして埋めていくのか」を考えるのではなく、「空いている時間に何をしないのか」を先に決めていることが挙げられる。

時間があればいろんなことができる。でもいつもスマホはあるからついそれで時間を溶かしてしまうし、逆にやることをまったく思いつかない人も多い。

だからこそ、時間があるときに「これはしない」とまず決める。

SNSはしない。ベッドに横にならない。動画は見ない。お菓子は食べない。ステイ先の自分の部屋にいない。

そうやってまずやらないことを決める。たとえ時間があってもそれはしないと決める。

そうして目の前に再度生まれてきた時間をどう使うのかを次に考える。

それがタイムマネージメントのうまいやり方なのではないかと、留学生を見ていて思うのだ。

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