時計の数字は時間ではない
もう5ヶ月ほど前になるけれど、「平成2年2月22日2時22分22秒」を示している時計の写真がSNSにアップされていた。
それはある意味とても特別な瞬間で、その時計を写真に撮ってアップするのは、面白いと思う。
でも考えてみると、その瞬間はニュージーランドでは同じ日の6時22分22秒だ。しかも元号は使わないので西暦2020年だ。
つまり、その瞬間の「時間」自体に意味があるのではなく、時計がそういう数字を示しているということに意味があるのだろう。2という数字が続いている時間そのものが重要なのではなく、その時に2という数字が連続していることが重要なのだ。
だから、ある時を表す数字が特別なものであるからといって、その時が何かの力を持つわけではないし、それが、人や世界や宇宙に影響を与えるものでもない。同じその時は場所によって示す数字が違うのだから。
たとえば、ニュージーランドとハワイの時差はほぼ1日あって、ハワイからニュージーランドまで飛行機で移動すると、まる1日がなくなってしまう。けれど、タイムスリップするわけでも、一日がなくなってしまうわけでもない。時計が示す数字とまったく違うところで、実際の時間は動いている。ニュージーランドの「今」とハワイの「今」は、時計の針は1日違うけれど、まったく同じ「今」なのだ。
だから、今この瞬間が何年何月何日の何時何分何秒かということと、時間そのものは、全く別のことで、日付や時刻は、単に誰かが「はい今日は何月何日ですよ、今は何時何分ですよ」と決めただけのものなのだ。
いつも時計で時間を計っていると、時計の数字が時間そのものだと錯覚しがちだけれど、実はまったく違うものだということが、時差のある国で、特にサマータイムなどがあるところで暮しているとよくわかる。
では、時間とはなんなのか、という疑問が出てくるけれど、次はそれを考えていくと、とてもおもしろいと思う。
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