留学に来る前は、こんなことがあるかもしれない、こんな人と出会うかもしれない、こんなことを目にしたり耳にしたりするかもしれない、などといろいろと想像してニュージーランドにやってくる。

それは初めて留学に来る人も、２年目以降の長期留学生の新学年スタート時も同じだ。

でも、短期留学でも長期留学でも、想像していた留学生活と違うことが起る。これは必ず起る。

こんな嫌なことがあるかもしれない、うまくいかないかもしれない、とネガティブなことを想像してくる人もいるけれど、実際には想像していた悪いことはほとんど起らない。代わりに、想像していなかったようなことが起る。うまくいかなかったり、傷ついたり、予定が変わったり、元気が出なかったり、えっ何それ、ということが起る。

それでいいのだ。

そして、たとえ、「えっ、想像していたのと違う！」と思っても、むりやり想像通りの留学生活になんとかあてはめようとしないことが大切だ。

こんなことが起るはずがないから見ないようにするとか、避けて通ろうとするとか、自分は関与せずに誰かに全て任せて解決してもらうとか、なかったことにするとか、そんなことはしないほうがいい。

それよりも、実際に目の前に起っている現実のできごとを受け入れることが大切だ。自分が想像していなかったことを、受け入れるのには時間がかかるし、エネルギーもいるだろう。でも、それを一旦受け入れるところから始める。

そして、その想像外のできごとを通して、自分の想像力や情報の足り無さ、想像と現実とのギャップ、力の足り無さ、そんなことを自覚して、目の前のできごとと正面から対面する。

その後、少しずつどうするかを考えて、それを少しずつ試していく。

もちろん私達も一緒に考えてサポートする。

留学生活は、留学生の想像を超えてくる。それを経験して、対面して、考えて、進んで行く。

それが面白いのだ。

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