小中学生の学校のランチは保護者がオンラインで注文

日本の小中学校では、一部の地域を除き給食が一般的と聞く。

ニュージーランドの小中学校は、基本的に給食はない。保護者が家で作ったランチボックスを持参する子どもが多いが、登校途中にスーパーマーケットやベイカリーなどで買って持って来る子どももいる。

ただ、家庭によっては、量的にも質的にも子どもには物足りないランチボックスを持って来る人達もいて、社会問題にもなっている。

ニュージーランドの小中学生が持ってくるランチボックスは、日本のお弁当とはかなり違う。大きなプラスティックのボックスに、リンゴ、バナナなどの果物がそのまま入っていたり、ポテトチップスなどのお菓子が袋のまま入っていたりする。中にはお手製のサンドイッチを持って来る子どももいるようだけれど、基本的に保護者はランチボックスを作るのに時間とエネルギーをあまりかけない。高学年になってくると、自分のランチボックスは自分で詰めて持って来る子どもも増えてくる。

そんなニュージーランドの学校昼食事情だけれど、最近、オンラインでランチを注文して、それを学校の子ども宛に届けてくれるサービスを利用する保護者が増えてきたようだ。

例えば、lunchonline

このサービスを利用している小中学校の保護者は、前日までにオンラインでランチを注文しておくと、指定日に学校に注文したランチが届く。子どもは学校の指定場所に行って名前を言って受け取るだけだ。支払いは、オンライン注文時にクレジットカードで決済する。

現在はPitaPitとSubwayがフード・プロバイダーだけれど、価格は一般で販売しているよりも少し安目に設定されている。

学校がまずは登録をする必要があるのでまだ利用できない学校もあるし、デリバリーの曜日が決まっている学校も多いけれど、ニュージーランドの小中学生の保護者ならおそらく誰でも知っているサービスだ。

保護者の中には、毎朝子どものランチを作る時間的な余裕のない人もいるだろうし、普段は作っているけれど、仕事の関係などで作れない期間が出てくる人もいる。そんな家庭にとってはうれしいサービスだろう。

そもそも日本とニュージーランドの食文化が違うし、子どもの昼食に対する考え方も違うので、日本の保護者から見ると「小学生の学校のランチにSubway?」と理解できないという方もいらっしゃるかもしれない。でも、ニュージーランドの小中学生の保護者には今のところ人気があるようだし、これからもこんなサービスはどんどん増えていくように思う。

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