宝くじが当たったら
今日のニュージーランドヘラルド紙のオンライン版に、米国で758ミリオンドル(NZ$1.05ビリオン)の宝くじ当選のニュースが掲載されていた。
日本円にすると830億円くらいになると思う。個人のお金としてはもうよくわからないくらい大きい数字だ。
もし今、830億円が自分のものになったらどうするだろうか。その米国の53歳の当選者はすでに32年間務めた仕事を辞めたそうだ。年齢にもよるだろうけれど、多くの人は仕事を辞める選択をするだろう。
仕事を週に最低40時間していたとしても、これからその人はその時間どうやって過ごすのだろうか。
そんなことを考えると、宝くじが当たって、お金のために働かなくてもよくなってできた時間をどう過ごすのかが、その人がほんとうにやりたいことなのだろうし、その人の価値観、もっと言えばその人そのものとも言えるだろう。
逆に言えば、宝くじが当たって仕事をすぐに辞める人は、お金のためだけに仕事をしている人なのだろう。
「当たり前だ。働かなくても一生暮らしていけるだけのお金があれば、誰でも仕事を辞めるよ」とおっしゃる方もいるだろう。でも、世界のビリオネアの中には、有り余るほどのお金を持っていても働いている人も多い。そんな人達は、お金のためだけに働いているのではないのだろう。
今週末の宝くじで、働かなくてもいいほどのお金が手に入ったら、どうするだろうか。その問いは、自分の価値観や生き方に向けた問いなのかもしれない。
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