切手を貼った返信用封筒を郵送する

ニュージーランドで暮らしていたり長期滞在していたりしても、日本の機関とやりとりをすることがある。選挙の投票、パスポートの申請、そして、高校留学生の日本の大学出願などだ。

ニュージーランドで留学している高校生が日本の大学に出願する時など、疑問に感じることも多い。

例えば、大学出願時に、受験票送付や合格通知用に、切手を貼った返信用の封筒の提出が求められる。もちろん、日本の切手を貼らなければならない。そして、ニュージーランドでは日本の切手を手に入れることはできないので、日本の保護者の方から郵送してもらうことになる。

「そんなの日本では当たり前だよ。ほとんどの受験生が日本にいるのだから、いちいち海外の受験生のことなど大学は考えてくれないよ」とおっしゃる方もいるだろう。ただ、大学によっては、帰国子女入試の出願にも、日本の切手を貼った封筒の提出を求める大学があるのだ。

帰国子女入試だから、出願時には日本以外の高校に在籍している学生も多いだろう。中には、家族で海外に滞在している人もいるだろう。どちらにしても、受験する本人以外の人が日本で切手を購入して、海外にいる受験生に一旦郵送する必要がある。

そんなことくらい、いいではないか、と思うかもしれない。でも、日本の切手を貼った封筒の提出を求めている大学の中には、受験料の支払いはクレジットカードでできる大学もあるのだ。だったら、受験料支払い時に返信費用を上乗せして支払うことができれば、一番簡単だろう。受験票や合格通知は料金別納の窓付き封筒を使えばいい。でも、それはできない。あくまでも、日本の切手を貼った封筒を他の出願書類とともに大学に郵送しなければならない。

書類や返信用封筒の日本への郵送が求められるのは、大学出願だけではなく、選挙の投票用紙の請求なども同じだ。

ニュージーランドでもいろんな機関とやりとりをすることもあるけれど、切手を貼った返信用封筒の郵送を求められたことは一度もない。おそらくそんな方法があることさえ、思いもつかないのかもしれない。

昨年までやっていて問題がなかったから今年も同じ方法で行う、というのもいいだろう。でも、帰国子女入試の出願に日本の切手を貼った返信用封筒の提出を求めることがベストの方法なのか、疑問に思う大学があってもいいのではないだろうか。

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