だめなものはだめ
子どもが「○○を買って」と言ったとき、親としてどう答えようかと迷うことも多い。
「何故そんなものが必要なの?」とか、もっとストレートに「買ってほしい理由を言いなさい」などとつい言ってしまいがちだけれど、そういう話の進め方はあまりうまくいかない。
子どもが「だって△△ちゃんも持っているから」とか「□□に必要だから」などと買ってほしい理由を言っても、親としてその理由に本心で納得できることなどほとんどない。それにそもそも子どもが何かほしいという時は、単にそれがほしいと感じているだけで、理由は後からつけた場合が多い。だから、子どもが何か買って、と言ったときにその理由を尋ねても、結果は「だめです。買いません。」にしかならない。ひょっとしたら親も無意識のうちに、「理由は納得できないことが多いので、一応理由を言わせてからだめと言おう」と思っているのかもしれない。
それならば、子どもが何か買ってほしいと言ったときに、理由など聞かずに「だめです」と言った方がいいのではないか、と思う。「それでは子どもが納得しない」とか「理不尽すぎる」というご意見もあるだろう。でも、子どもにとって親の存在など理不尽だらけで当たり前だし、親が子どもに何もかもきっちりと説明して納得させなければならない、などというのもおかしな話だ。
だから、親が一度だめと言えばだめだ、でいいのではないかと思う。子どもにとっては理不尽だろうし、納得も行かないだろう。でも、それでもいい。子どもが大きくなって社会に出れば理不尽なことばかりだし、納得できなくても従わないといけないことも多い。それに、理不尽な経験からいろんなことを感じたり考えたりもできる。
子どもの年齢にもよるだろうし、親子の関係にもよるだろうけれど、親としてだめなものはだめ、というのもいいのではないか、と思う。
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