エージェントの仕事

留学エージェントの仕事にもいろいろあるけれど、各学校から提供された情報や書類の内容を、一般に公開する前、あるいはお問い合わせいただいた方々や留学生やそのご家族に提供する前に、きちんとチェックする、というのも大きな仕事の一つだ。

学校から提供される情報や書類の中には、当然のことながらたまには間違いもある。書類の日付が間違っているという比較的単純な間違いもあるが、学生の名前や生年月日が違っていたり、領収書が請求書の内容になっていたりすることもある。また、学生ビザ申請に必要な情報が含まれていなければならない書類で必要情報が抜けていたり、ホームステイの電話番号やメールアドレスが抜けていたりすることもある。また、間違いというほどではないけれど、書類として何かおかしい、例えば同じ情報が2ページに渡って記載されているとか、印刷された文字とレターヘッドが被って読みづらいとかいうこともある。だから学校から弊社に送られてくる情報や書類は必ず全てその内容を細かくチェックして、不備や間違いがあったり不明な点があれば、必ず学校に連絡をして指摘し、確認をする。そして間違いは学校に訂正してもらい、新しい書類を必ず出してもらう。当然のことだが、学校からの情報や書類に弊社で手を加えることはできない。

日本の感覚だとこんなところで間違いや不備はないだろう、というところで何かあることも多い。それがニュージーランドだ。もちろん、大多数の学校はきちんとしているのだが、場合によっては、一つの書類の内容について何度も連絡を取らなければならないということもある。

だから、時には担当者に会って、きちんとした情報や書類を作成してもらうように話をすることも留学エージェントの仕事だし、学校長と直に話をすることもある。弊社の留学生を受け入れている学校はどの学校も、「キックオフNZ は細かいところまでいろいろと言ってくるエージェントだ」と思っているだろう。でも、それで学校が弊社宛に送る情報や書類が全て間違いのないきちんとした内容になるのなら、大歓迎だ。「キックオフNZ と仕事をするときだけは、細かいところまで気をつけてきちんとしなければならない」くらいまで学校全体で思ってくれればいい、と考えている。それが留学生のためになるからだ。

最近は、ワーキングホリデーでニュージーランドの語学学校に留学する方の中には、自分で直接学校にコンタクトをして申し込みをする、という方もいらっしゃる。私がここで言うのもおかしいのかもしれないが、それはとてもいいことだと思う。できることは自分でやる、というのもワーホリの目的の一つであるなら、学校の申し込みも自分でやるのはいいことだ。

でも、学校から送られてきた書類の内容は必ずチェックをしたほうがいい。もしどこをチェックすればいいのか、どんな内容が記載されているべきなのかがわからないのであれば、自分で手続きをするのはやめたほうがいいかもしれない。逆に言えば、もし自分でやるのであれば、ビザのこと、学校から提出される書類の内容、費用、ホームステイについてなども全てきちんと第一次情報で確認し、疑問点や不明な点があれば自分で直接学校に聞いた上で、手続きを進めるのがいいだろう。ニュージーランドの人たちと直接コンタクトをとるということは、日本とは違う文化や習慣や考え方をもった人たちと話をするということだ。自分で手続きをする方々にとっては、留学はすでにそこから始まっている。

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