充実した留学生活のための10のヒント

留学生活は長いようで短い。楽しく充実した留学生活を送るためにはどうすればいいのか、10のヒントにまとめてみた。

1.他人から何か言われても気にしない。

留学生は、現地の人達とは異なる文化を持っているし、異なる言葉を話し、生活習慣も違う。だから、現地の人達から「えっ」と思うようないろんなことを言われる。また、同じ国から来た留学生達から、間違いを指摘されたり批判されたりもする。そんな経験から学ぶこともたくさんある。でも、他人から言われる全てのことを気にしていたら、前に進むことはできないし、精神的にも参ってしまう。取捨選択は難しいかもしれないけれど、他人の言葉全てに耳を傾ける必要もないことを知っておこう。

2.現地の人と毎日会話をする。

異文化の言葉も通じない国で、同じ国から来た友達と一緒にいることは、とても快適で楽しい。でも、せっかく留学に来たのだから、現地の人と必ず会話をしよう。それはとてもエネルギーと勇気が要るだろう。でも、現地の人と会話をすることで、英語力も伸び、異なる文化を持つ人達を理解することも容易になる。それこそが、留学の醍醐味の一つだ。

3.他人と比較しない。

同じ時期に留学に来た人の前で英語を話すのは、とても恥ずかしく感じる。自分が人より英語力がないことを笑われるのではないだろうか、と考えてしまう。また、スポーツをやっていても、現地の友達には全くかなわないと感じることも多い。でも、他人と比較をしたところで、自分の実力は変わらない。そんな時間とエネルギーがあるのなら、自分の実力を伸ばすことに使おう。

4.朝ご飯の前の時間を活用する。

朝学校に行って、クラブ活動をしたり、友達と遊んだり、宿題をしたりしてステイ先に帰ってきたら、とても疲れる。留学生活は、自分では感じていなくても、日本での生活に比べてストレスも多いし、大きなエネルギーを毎日使っている。だから、勉強やスポーツを効率よくやろうと思うのなら、朝早く起きて朝ご飯までの時間を有効に活用しよう。朝の1時間は夜の2時間分のことができる。

5.ネットに接続しないまとまった時間を持つ。

留学は、日本を離れて海外で生活することが目的だ。海外で生活をするということは、海外の人達と出会い、話し、海外で目にするもの、耳にするもの、肌で感じるもの、その他五感の全てで感じるものを、十分に味わい尽くすことだ。留学生活は期間が決まっていて必ず終わりが来る。その限られた時間、海外で生活をしていることを思う存分味わうために、ネットに接続してバーチャルな世界と戯れている時間を、意識して少なくすることが大切だ。

6.自分の体をきちんとメンテナンスする。

留学生活は、親元を離れ、他人と一緒に生活をする。食生活も大きく変わるし、一日の時間の使い方も変わる。その上、気候も日本とは異なる。そんな環境の変化で、自分の体は思っているよりも疲れている。日本では無理がきいていたかもしれないけれど、留学中はできるだけ疲れる前に休み、体調管理は自分できちんと行うことが大切だ。限られた時間、毎日できるだけ健康な生活を送ろう。

7.ポジティブな言葉を使う。

留学中、時にはホームシックになったり、落ち込んだり、うまくいかなかったり、傷ついたり、悲しくなったり、やる気がなくなったりする。それは必ず誰にでもある。そんな時、「どうせだめだ」「あいつのせいだ」「みんな嫌いだ」「どうしようもない」などとネガティブな言葉を使っていても、何も解決しない上に、どんどんマイナスのスパイラルに沈み込んでしまう。大変でつらいだろうけれど、言葉だけでもポジティブな言葉を使ってみよう。落ち込んで沈んでいく気持ちにブレーキをかけることができるかもしれない。

8.一人の時間を持つ。

ホームステイや寮での生活は、とても楽しい反面、プライベートな時間が少なく、ストレスもたまる。また、人付き合いも大切だけれど、いつも誰かと一緒にいると、自分のやりたいことができない。だからたまには、一人の時間を作って、それまでの留学生活を振り返ったり、自分の目標を思い出したり、今の自分について考えたりしよう。また、自分が行きたかったこと、やりたかったことをやってみよう。そうすることで、気持ちがリラックスし、心から楽しい時間が持て、余裕が出てくるだろう。

9.自分にとって大切なものにだけ時間を使う。

留学は到着した日からいろんなことがめまぐるしくスタートする。そして、周囲に流されるように、毎日のルーティーンが決まっていき、いつの間にかどんどん時間が過ぎていく。一度立ち止まって、留学に来た目的を思い出し、今の自分は何をすべきなのかを考えてみよう。そしてそれがわかったら、自分がやるべきことだけに時間を使うようにしよう。

10.今日一日を精一杯生きる。

目標を意識しながら、かつ今までの反省を踏まえて、留学生活を充実したものにする、ということと矛盾するようだけれど、限られた留学生活を充実した楽しいものにするために大切なことは、今日一日を精一杯生きる、ということだ。遠くにある目標を見ているだけで今日何もせずに過ぎてしまうのではなく、今までのことを反省するだけで終わってしまうのでもなく、今日やるべきことを例え一つだけでもやり終えてしまう。その一つ一つ、一日一日の積み重ねが、留学生活全体を充実した楽しいものにするのだ。

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