頭で考えさせるラグビーの指導

ロトルアボーイズハイスクールにはラグビーアカデミーの「授業」が一日1コマあって、留学生でも選択できる。

今、日本でプロラグビー選手として活躍している、釜石シーウェイブスの石森大雄選手、神戸製鋼コベルコスティーラーズの濱野隼大選手や高橋陽大選手なども、このラグビーアカデミーを受講してスキルを伸ばした。また、このラグビーアカデミー出身で日本の大学ラグビー部で現在も活躍している選手たちも多数いる。

今年のラグビーアカデミーは、Director of Rugby のナリム・シンプキンズさんと、元マオリオールブラックスのルキ・ティプナさんが指導する。

たとえばルキさんの指導は、理論的でわかりやすいと日本からの留学生の評価も高い。

ルキ・ティプナさんは身長167㎝とプロラグビー選手としてはかなり小柄にもかかわらず、ニュージーランドの国の代表チームの一つであるマオリオールブラックスに選ばれた経験をもつ。ポジションはスクラムハーフだ。

ルキさんが中学高校留学生たちにいつも言うのは、「頭を使え」ということだ。

ルキさん自身が小柄だから、「常に頭を使って考えてプレーをしないと、体の大きな選手にはかなわない」と自身の経験を語る。

だから、試合中の動きだけではなく、トレーニングの仕方も頭を使って考え抜いているし、そのために、筋肉や骨などのアスリートとしての体についても知り尽くしている。また、自分が考えた通りに体を動かすために、どんな体をどのように作るかということに対しても頭を使って考えている。

先日のラグビーアカデミーの授業は、ボールキャッチやキックなどを「どのようにトレーニングするのか」というセッションだった。

その授業でルキさんが何度も何度も強調していたのは、「基本ときちんと身につける」ことだ。

基本を身につけるためには 、 基本的な動きを何度も何度も繰り返し練習すること、それぞれの動きにはキーポイントがいくつかあって、必ずそこに注意をして繰り返すこと 、 そして、繰り返しの練習で体に覚えさせるだけではなく 「 頭にも覚えさせる 」 こと 、などが重要だと話していた。

基本的な動作を何度も何度も繰り返し練習することは、やはり特に中学高校生には必要なのですか?と私が聞くと、ルキさんはこう答えた。

「オールブラックスでもそれはとても重要だ。スタジアムに試合を見に行ったことがあるだろう。そこでは、試合開始前のウォーミングアップでも、各選手が、キックやパスの基本動作を何度も繰り返しているのを見ることができる。彼らは試合直前まで、基本動作を繰り返し確認しているのだ。」

その日、たとえばキックの練習をしている生徒には、ボールを落とすときの手の位置とその瞬間の足のポジションを、特に徹底的に身につけるように指導していた。また、ボールの回転のさせ方についても、わかりやすく説明をしていた。

その指導を見ていると、日本からの中学高校留学生たちでも、とてもわかりやすいだろうと感じた。

ほんのちょっとした手や足のポジションを変えるだけで、おどろくほどうまくなることがある。若い選手のプレーを見て、修正点を見出し、それを具体的かつわかりやすく伝え、その上でどのように練習すればいいのかもきちんと話す。

そんなコーチからの指導をずっと受けている中学高校生たちはきっと、これから世界で活躍する選手に成長するだろうと思う。

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