なぜ彼らはNZラグビー高校留学後プロ選手になれたのか
弊社では、ラグビー中学高校留学生も毎年たくさんいるけれど、その中で今までに3人の卒業生が日本でプロラグビー選手になっている。
現在釜石シーウェイブスでプレーしている石森大雄(いしもりだいゆう)選手、神戸製鋼コベルコスティーラーズの濱野隼大(はまのじゅんた)選手、そして今年から神戸製鋼コベルコスティーラーズに入団した高橋陽大(たかはしはると)選手だ。
3人ともロトルアボーイズハイスクールでラグビー中学高校留学をして、濱野隼大選手と高橋陽大選手は、高校卒業後すぐにプロ契約をしている。
弊社の中学高校留学生のうち3人がプロラグビー選手になったというのは、かなり多いほうだと思うけれど、弊社でラグビー中学高校留学をしたら必ず誰もが日本でプロになれるのかといえば、そうではない。
彼ら3人はなぜ、ニュージーランドのラグビー中学高校留学を経てプロ選手になることができたのだろうか?
それはもちろん、ロトルアボーイズハイスクールのラグビーアカデミーやチームトレーニング、コーチ陣が優れていることもあるだろうし、ロトルアボーイズハイスクールが日本のトップリーグと強いつながりを持っていることもあるだろう。
でも、体制が整っているからといって、そこにいる全ての選手がプロになれるわけではない。
私が彼らをずっと見ていて思ったのは、3人の選手たちは、ラグビーをすることを「楽しい」といつも言っていたし、私が見ていてもいつもとても楽しそうだったことだ。
もちろんラグビーのトレーニングは楽しいことばかりではない。自分の肉体や精神の限界を越えるギリギリのところまで追い込むことも多かっただろうし、他の選手が休んでいるときでも一人でトレーニングをしたこともあっただろう。また、冬の寒い日まだ日が昇る前に起きだしてジムにいったり、夕食後みんながのんびりしている時間に一人黙々とランニングをしたりしていたこともあっただろう。
でも、そんな、誰もがしんどい、つらい、と感じるような時間を過ごしているときでも、彼らはそれをどこかで楽しいと感じていた。
なぜだろう。
一つは、彼らには明確なゴールがあったからだと私は思う。
石森選手も、濱野選手も、高橋選手も、留学を始めた時から卒業後、10年後、20年後のゴールを明確に持っていた。プロ選手になる、日本代表になる、オールブラックスになるなど、中学生としては高いゴールを設定していた。そしてそれだけではなく、その遠い大きなゴールとそのときの自分とのギャップを考え、自分に足りないものをしっかりと見つめ、そのギャップを埋めるためにやるべきことを毎日毎日繰り返しやっていた。
その毎日の繰り返しの練習とその先に常に意識していたゴールが、言い換えると、未来の自分を明確に具体的にイメージしていたことが、彼らをプロ選手にまで押し上げたのだと思うし、そのゴールに向かって進んでいる彼らを楽しいと感じさせたのだと思う。
もう一つは、自分は毎日少しずつでも成長している、進化しているという実感を彼らが持っていたからだと思う。
1年前の自分と今の自分、前のシーズンの自分と今シーズンの自分、先月の自分と今の自分、それらを比較して、確実に成長したという実感があって、それは自分がこつこつとやってきたことが実っているという感覚があって、それをこれからも続けていけば必ずさらに成長するという自信があったのだ。
その実感と自信が、つらい練習もしんどい毎日も、彼らを楽しいと感じさせたのだと思う。
明確なゴールと成長の実感。つまり、未来の自分と過去の自分をしっかり見つめ、やるべきことを明らかにして、毎日少しでも自分の成長を感じ、そこから自信を生み出し、さらにゴールに向かって進んでいき、だからこそその毎日の生活に楽しさを感じる。
そんな人たちだからこそ、日本でプロラグビー選手になれたのだと私は思う。
石森大雄選手
https://kamaishi-seawaves.com/member/daiyu-ishimori/
濱野隼大選手
https://www.kobelcosteelers.com/member/junta_hamano.html
高橋陽大選手
https://www.kobelcosteelers.com/member/haruto_takahashi.html
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