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ニュージーランドは、現時点で新型コロナウイルスの感染拡大を押さえ込んでコントロールしいる、世界でも数少ない国のひとつだ。

5月23日から昨日6月2日まで、11日連続で新規感染確認者数はゼロ。現在入院している人もいないし、感染が確認された後まだ回復していない、いわゆるアクティブケースも全国でひとりだけだ。

学校は2週間前に再開し、すべてのショップはオープンしている。アラートレベルはまだLevel 2 でイベントや集会も100人以下の制限があるけれど、6月22日以降に行われる予定だったLevel 1 への緩和を前倒しすることも、政府が検討している。

3月以来NZ首相が何度も言及しているように、ニュージーランドの新型コロナウイルスの感染拡大への対策は、データを元に行われている。そしてそのデータのほとんどが、ネット上に公開されている。

保健省(Ministry of Health)の「COVID-19 – current cases – Information about confirmed and probable cases of COVID-19 in New Zealand. 」のページには、以下のようなデータが掲載されている。

- 概要
- 地域ごとのトータル感染者数
- 地域ごとの入院者数
- 流行曲線
- 年齢別感染者数
- 性別感染者数
- 民族別感染者数
- 感染経路
- 検査状況

概要では、
「感染確認者数」
「感染が疑われる人の数」
「確認者と疑われる人の合計数」
「回復者数」
「死亡者数」
「アクティブケース数」
「入院者数」
の、それぞれの累計人数と直近24時間の変動数が載っている。すべての数字は、発表当日の午前9時に集計されたもので、その数字が毎日午後1時に発表されることになっている。

「感染確認者数」は検査で陽性反応が出た人の数で、「感染が疑われる人の数」は検査では陰性だったけれど、感染者と濃厚接触があったり咳や発熱などの症状があったりして、感染していることが強く疑われる人の数だ。検査結果が100%正確ではないことを前提にしている。WHOには「感染確認者数」を報告しているとのことだが、ニュージーランド国内に対しては「感染が疑われる人の数」も含めて発表しているし、感染拡大への対策もこの数を含めて検討している。

それぞれの簡単な定義は概要の下に書かれているけれど、詳しい定義も別ページに載っている。
「COVID-19 case definitions(PDF)」

ちなみに6月2日時点の感染確認者数累計は、1,154名、感染が疑われる人の数は350名、合計1,504名、アクティブケースは1名、入院者はいない。

地域ごとのデータは、DHB(District Health Board)と呼ばれる、全国を20の地域に分けた組織ごとに集計される。行政区割とは少し異なる地域分けになっている。

地域ごとに、累計やその日の時点の数字が一覧でわかりやすく掲載されているので、自分や家族が暮す地域で、現在そして今までにどのくらいの感染者が出ているのかがわかる。

流行曲線を見ると感染拡大が抑えられていることが一目でわかる。

年齢別感染者数、性別感染者数、民族別感染者数もその都度データが取られて積み上げられている。

年齢別では、20代が24%で最も多く、50代の16%、30代40代のそれぞれ15%と続いている。海外渡航歴に関連しているのか、多数の人と接触することに関連しているのかわからないけれど、20代の人の感染が多いということは、20代の人の感染拡大を抑えることがひとつのポイントだといえるだろう。

性別では、女性56%、男性44%と女性のほうが多い。民族別では、ヨーロピアン他が71%、アジアンが13%、マオリが9%などとなっている。おそらく人口比にほぼ合致しているのではないだろうか。

感染経路は、累計で海外渡航由来が38%、海外渡航者との接触者が31%、市中感染で感染経路がわかっている人が25%、市中感染で感染経路不明が6%などとなっている。今までの累計なので、感染経路不明のアクティブケースが現時点でまだあるという意味ではない。

最後には検査状況について「前日の検査数」「直近7日間の一日あたり平均検査数」「トータル検査数」「検査可能数」などが詳しく掲載されている。

6月2日時点では、前日の検査数は654件。いつもよりもかなり少ないのは、6月1日が3連休の最終日でしかも全国的に大雨だった影響だろう。直近7日間の一日平均検査数は2,730件、トータル検査数は282,263件だ。検査可能数は249,373件で、その時点で今後その件数だけの検査ができるということだ。ニュージーランドの人口が500万人だから、単純に割ると人口の5.6%がすでに検査していることになるし、さらに5%程度の検査が可能だ。

また、3月9日から毎日の検査数が一覧になっている。それを見ると、最初二桁だった検査数が3月18日頃から多くなり、4月に入ると1日3,000件を超え、5月7日には最高の7,812件を記録している。

その他、このページの最後には、その日ごとの感染者の詳細、クラスターの詳細、地域ごとの検査の詳細などへのリンクが掲載されている。

また、別途、Media releases のページには、毎日発表される情報が詳しく掲載されているので、ここで過去のデータを追うこともできる。

さらに、新型コロナウイルスの基本情報については、政府が特別サイトを開設 し、毎日の政府の記者会見の動画をはじめとして、アラートレベルについて、コンタクトトレーシングについてなど、まずこのサイトを見ればニュージーランドの新型コロナウイルスの政府の対策や現在の行動指針がわかる情報が掲載されている。

ニュージーランドが新型コロナウイルスの感染拡大を他国に先駆けて抑えこみ、国内の経済活動も安心して活発に再開し始めているのは、政府の対策が迅速だっただけではなく、こういった正確な情報が毎日更新され、誰もがそれにアクセスできることで、ニュージーランドの人達が安心して、しかも自分で考えて行動できたからだと思う。

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