英語と、日本語以外のもう一つの言語を身に付ける時代
ニュージーランドでは、日本の中学2年生から高校3年生にあたる学年が在籍しているSecondry School (高校)になると、多くの学校で第二言語を学ぶ。
また、日本の小学6年生と中学1年生にあたるIntermediate School でも、第二言語の授業を行う学校がある。例えば、弊社の留学生が通うロトルアのIntermediate School では、学期ごとに、スペイン語と中国語(マンダリン)の授業がある。内容はとても基本的なものだけれど、簡単な挨拶程度は2年間でできるようになる。
10年ほど前までは、ニュージーランドの多くの高校で日本語の授業が行われていた。日本人の日本語教師もたくさんいらっしゃったし、日本から日本語教師の経験のために短期で留学する方もいた。
でも今では日本語の授業がある高校は極端に少なくなり、その代わりに中国語を設置する高校が多くなった。まだ日本が経済的に勢いがあったときには日本語を習得するメリットが大きかったけれど、今では中国語を身に付けているほうが将来役に立つかもしれない、と考えるのだろう。
簡単に言えば、これからは中国語が必要な時代だと考えている人が多いということだ。もちろんニュージーランドでは英語が公用語の一つなので、第二言語として中国語を身に付ける。しっかりと勉強すれば、英語と中国語のバイリンガルへの基礎が、高校生の年齢でできる。
時代は、「英語プラスその時に必要な言語のバイリンガル」になっている。以前は日本語がその「プラス」の言語に入っていたけれど、今では中国語に取って代わられている。また今後時代が変われば他の言語がそこに入るのかもしれない。
だから、日本にいて「英語ができます。TOEIC800点です」と日本語でアピールするのが大きなアドバンテージになる時代は、だんだん過去のものになるかもしれない。世界の中学高校生は、「英語」と「(日本語以外の)もう一つの言語」を身に付けようとしている。
だから、とりあえず早いうちに海外にでて英語を身に付け、できれば日本語以外のもう一つの言語も習得し、日本以外の感覚も同時に実感として理解できるようになる。それが、これからの小中高校生に求められるスキルになってくるように思う。
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