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例えば中学2年生の生徒が、「なぜ固定資産税なんていうものを払わなければならないのですか?自分で買った土地や家なのに、持ってるだけでずっと税金を払わなければならないという意味がわかりません」と聞いてきたら、どう答えるだろうか。

「まず、なぜ税金を払わなければならないかというと」と租税の根拠から始めて、「固定資産税は応益税だから、土地や家屋を所有することで得られる利益に応じて税金を払う義務があるのだよ」などと答える方法も一つあるだろう。中学2年生なら、理解してくれるかもしれない。

でも、それでいいのだろうか、とも思う。

確かに、教科書通りの答えなら、租税について、固定資産税の根拠、納税の義務などを使って説明はできるだろう。でも、この中学2年生の疑問は、ほんとうはそんな答えを求めているのではないかもしれない。

単純に、自分で買ったもの、自分が所有しているものに対して、さらに税金をかけられるというのがわからなかったり、そもそも、土地や家を買って所有するということに疑問があるのかもしれない。

それはそうだろう。これから社会に出て、収入を得て、どこかに住むことになって、住む場所や家を買うには、莫大なお金が必要で、ほとんどの場合20年とか30年間のローンを組んでこつこつと支払って、でも30年後にその土地や建物の価値は明らかに下がっていて、その上、固定資産税を払う?何それ?と思うのも無理はない。そんなところからいろいろと考えると、そもそも地球上の莫大な土地を、ひとり一人に区分けして、それをお金を払って所有する必要がそもそもあるのだろうか、と考える中学生がいてもおかしくはない。

さらに、これから暮らしていく形式は、家族単位でなくてもいいし、フラットシェアでもいいし、一つのところにずっと暮らさなくてもいい、と考えたり、ローンを組んでお金を払って土地や建物を所有するという考え方自体を根底から覆すような、何か別の方法を考える中学生が出てきてもいいと思う。

そういう観点から、固定資産税を払う根拠を説明すると、「確かに、そもそも家族単位で土地や家屋をローンを組んで所有して、その所有物に対して税金を払い続けるのはなんだかおかしいね」と答えてもいいのではないだろうか。

「お前はバカか?中学2年生にいい年をした大人がそんなことを言えば、今までのルールや価値観を否定することと同じじゃないか」とおっしゃる方もいるだろう。

まさにそうで、今の中学2年生がこれから生きて行く社会は、今までのルールや価値観が根底から覆される社会だから、逆に言えば、今までのルールや価値観を疑ってかかる感性や視点を持つことを、周りの大人も受け止めてやるべきだと思うのだ。

そして、固定資産税に限らず、今までのルールや価値観に素直に疑問を持つような中学2年生ほど、これからの社会に適応して生きて行くことができるのではないか、とも思う。