美しさは動きにあらわれる

こんな私に人間の美しさを語る資格がもしあるとすれば、美しさはやはり、動きに表れるのだと思う。

もちろん、止まっているからこその美しさもあるだろけれど、ずっと止まっている人間はあまりいないので、人間を見るときには、おのずから動きに対して美しさを感じることが多いだろう。

性別や年齢にかかわらず、動きが美しい人は美しい。その人のいろんな動作、所作、立ち振る舞い、行動、ちょっとした動き、そんなものを、美しいと感じる。

たとえば、スポーツをしている人、何かを作っている職人、単に歩いている人、仕事中の人、何かを食べている人、笑っている人、泣いている人、踊っている人、ふと手を上げる動作、椅子から立ち上がる動き、そういうものが、とても美しいと感じることがある。

動きが美しい人は、おそらく普段から、動きにつながる何かに注意をして生活しているのだと思う。それは、「どうすれば人から美しく見えるか」ではなく、もっと他のものを突き詰めて考えて感じて、それが動きに出るのだろう。

「どうすれば人から美しく見えるか」という考え方自体が美しくないから、そこだけを考えていると、結果として美しくはならない。もっと内面的な、大げさに言えば、その人の生き方みたいなものが、その人の動きに出るのだと思う。いつも考えていること、いつも気遣っていること、いつも感じていることなどが、無意識に、そして意識的に動きに出る。

そう考えると、インスタ映えする「止まっている一瞬を切り取った」美しく見える写真を撮ることは難しくないけれど、「美しい所作」を撮ったTikTok動画を撮るのは難しいかもしれない。

だから、インスタはセルフィーで自分を入れて撮ることが多いけれど、TikTokは決まった形のダンスをみんなで一緒にあわせて撮るのだと思う。個人個人の普段の所作をそのまま美しく撮るのは難しいからだ。

えらそうなことを書いているけれど、私は「美」からフィジカルディスタンスを取られているのではないかというくらい、自分の中には、特に動きの中には持ってない。やはりそれは、年齢が低いときから意識して身に付けておくべきものなのだろうし、普段から自分の生き方をきちんと考えている必要もあるのだろう。

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