聞き手が意見を言うとき

人と話をする時に、どちらかと言えば聞き手にまわるようにしている。

だから、会話の最初はほとんどの場合相手に対する質問から入る。友達なら週末は何をしていたの?とか、留学生なら最近の勉強の調子はどう?とか、初めて会った人なら基本的なその人のこととか。そしてその後も、私が相手の話を聞きながら会話が進んでいくことが多い。

留学生にも元々そういうタイプの人がいる。けれど、ニュージーランドで留学生活を送っていると、ことあるごとに「あなたはどうしたいのか?」とか「あなたはどう考えるのか?」などと聞かれるし、自分から何かを伝えないとわかってもらえないことも多いので、自分の意志や考え、自分の状態を相手にはっきりと表明する機会が日本よりもグッと増える。

だから、聞き手にまわるタイプの留学生であっても、留学生活を送っているうちに、自分の内側にあるものをはっきりと相手に伝えるスキルが身についていく。留学生が一時帰国で日本に戻ったときに、「何か変わったね」とか「自信がついたように感じる」と周囲の人達に言われるのは、そんなところからかもしれない。

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