車掌さんに詰め寄るのはなぜなのだろう

先日のこのブログ「車掌さんに詰め寄っても」で、日本で乗客の対応にあたっていた車掌さんが突然制服を脱いで高架下に飛び降りたというニュースについて書いた。

その後も日本のニュースなどを見ていると、日本では電車が運転を見合わせたときに、車掌さんに詰め寄ったり暴言を吐いたりする人が多いようだ。そして、車掌さんだけではなく、店員さんなどに対しても、お客さんが暴言を吐いたりするようだ。どうも、非を認めて謝らざるを得ない状態にある人に対してお客さんの立場で徹底的に叩く人がいる、というような情報もネットで目にする。

私が最近日本に滞在したときにはそんな光景は目にしなかったけれど、ネットで調べてみると、日常的にそんな光景を目にしている人もいるように感じるのだがどうなのだろう。

ニュージーランドのロトルアで暮らしていると、そんな日本の情報に大きなギャップと違和感を感じる。そして、日本では一体何が人々をそんな行動に走らせるのか、と思う。ニュージーランドとの違いは何なんだろうか。

ニュージーランドは人口が少なく、ストレスも少ないという違いもあるかもしれない。元々の人々の考え方の違いなのかもしれない。キリスト教の影響を受けた文化とそうでない文化の違いなのかもしれない。社会と個人との関わり合いの違いなのかもしれない。お客さんとサービスや商品を提供する人達の関係の問題なのかもしれない。

もし、日本で車掌さんや店員さんに、暴言を吐いたりする人がニュージーランドに来たら、どういう行動をとるのだろうか。同じように、暴言を吐いて徹底的に叩くのだろうか。

また、車掌さんに同情する意見もかなり多いのであれば、日本の社会全体ではそういう行為は受け入れられないというのが共通の認識なのだろう。ではなぜ、そんなことをするのは一部の人達だけとは言え、そういう光景を目にする人がたくさんいるのだろうか。

このニュースは、なぜか心に引っかかる。

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