中学生以下は13人

先日の日本の新聞に、「総務省は15日、2013年10月1日現在の日本の総人口(外国人を含む)が前年より21万7000人減り、1億2729万8000人(前年比0・17%減)になったとする人口推計を発表した。」という記事が載っていた。ご覧になった方も多いと思う。

日本の総人口は1億2729万8000人で、前年より21万7000人減った。これからどんどん減っていくのだろうが、総人口の推移を見てみると、23年前の平成2年が1億2361万1000人だから昨年の方が400万人多い。そして平成13年が1億2731万6000人なので、12年前の人口に戻っただけで23年前よりも多い、と楽観的に考えることもできる。

ただし、「生産年齢人口(15~64歳)は7901万人で,前年に比べ116万5千人の減少となり,32年ぶりに8000万人を下回ってい」るというのが、大きなポイントだろう。また、「65歳以上人口の割合は25.1%となり,初めて4人に1人が65歳以上人口となってい」るのも、大きな特徴だ。さらに、「年少人口(0~14歳)は昭和50年(24.3%)以降一貫して低下を続け、平成25年(12.9%)は過去最低となっている。」

つまり、総人口が減少している中で、65歳以上が4人に1人になりその割合は今後も増加し、14歳以下が8人に1人になってその割合は年々減少している。従って生産年齢人口も今後は減少し続けることが予想される。だから、これから社会に出て働く若い世代、今の小学生、中学生、高校生が日本で生きていく場合、今までの世代とは全く違う生活が待っていることを、彼らの親の世代も理解しておく必要があるだろう。親の世代と同じ考え方、やり方では、今の子どもたちの世代はこれからの日本ではうまくいかないかもしれない。

その上、「我が国の人口の年齢構造を各国と比べてみると,調査年次に相違はあるものの,年少人口割合は最も低く,65 歳以上人口割合は最も高くなっている。 」というのだから、先進諸国も同じような問題を抱えているところもあるのだろうが、日本が先頭を走っていることは間違いない。

だから、こういう日本の状況に対しては、日本が世界に先駆けて何らかの対処をするべきだ。そしてこういう日本の状況に対して対処をするのは、もちろん日本の国としての対処もあるだろうが、日本で暮らす人、特に若い世代の人たち一人一人が考えて対処しなければならない。

今、日本に暮らす人100人が集まれば、25人が65歳以上なのに対して、中学生以下は13人だ。そして今後65歳以上は26人になり30人になり、33人になっていくし、中学生以下は12人、10人、9人と減っていくのだろう。そんな状況で国としてどうしていくのかも大切だけれど、一人一人がどう考えて暮らしていくのかもとても大切だ。だから、今の高校生、中学生たちにも、今の日本のこの状況とこれからの日本の現実をよく理解して、自分はどうやって生きていくのかをしっかりと考えてほしいし、その親御さんたちも、子どもたちの未来が自分たちの今と大きく異なっていることを理解する必要があるだろう。

人口推計(平成25年10月1日現在)
結 果 の 概 要(PDFファイル)
http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2013np/pdf/gaiyou.pdf

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