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最近久しぶりに、「私達はお客様なんだから、お金を払っているんだから、お店の人達は何でもいうことを聞くべきだ」と本気で主張する日本の人達に出会って、少し驚いた。

ニュージーランドでは、お客さんと、商品やサービスを提供する人達は、基本的には対等で、契約に基づいて売買が行われる。もちろん英語圏でも、「Customers are Kings and Queens(お客様は王様、女王様である)」というフレーズは存在するけれど、それは、商品やサービスを提供する側の心得として使われているだけで、お客さんのほうからそれを主張するという場面にはなかなか出会わない。

ネットで少し検索してみると、最近は日本でも、お客様は神様というのは言い過ぎだ、という意見が増えてきているように思う。また、「私達はお客様なんだから」と、お客さんの言うことは何でも聞くのがあたりまえ、という主張に対して批判的な人達も多いように感じる。

もちろん、商品やサービスを提供する側は細心の注意を払って接客をする必要があるし、法律や倫理に反することは絶対にしてはならない。でもだからと言って、お客さんの立場を利用して、「私達はお客様なんだから、お金を払っているんだから、お店の人達は何でもいうことを聞くべきだ」と主張する行為は、おそらく日本でもだんだん認められなくなってくるのではないだろうか。

先日このブログ「4年後のワールドカップ開催に向けて」で、日本では「他人に対して手をさしのべ、気を遣う人達が増えてきたのだろう」と書いたけれど、バスを降りる時に「ありがとう」とドライバーさんに言ったり、レストランのレジで「ごちそうさま」と言ったりするお客さんも増えていると思うけれど、実際はどうだろうか。

ニュージーランドで暮らしている人が日本に行くと、コンビニで買い物をした時でも店員さんに、ありがとう、とつい笑顔で言って、怪訝そうな顔をされることもある。けれど、それが日本でも違和感なくできるようになればいいのにと思う。