留学で変わるのは
ニュージーランドの学校は、小学校から大学まで、ほとんどの場合は2月から新しい学年が始まる。留学生は1月末から2月初旬にかけてニュージーランドに渡航し、留学生活をスタートさせる。
新しく留学をスタートさせる人達にとっては、ニュージーランドに渡航するその日は、人生の大きなターニングポイントだ。日本から飛行機に乗って約9千キロ。それまでの生活とは全く違う環境で、全く違う人達と、全く違う生活を送る。留学生にとっては、見るもの聞くものが全て新しい。日本からニュージーランドに留学に来ることで、まさに、世界が変わり、人生も変わる。
でも、世界が変わり、人生が変わるのは、その留学生本人だけだ。ニュージーランドにいる人達から見れば、一人の留学生がニュージーランドで新しい生活を始めることでは、ほとんど何も変わらない。ニュージーランドの町や自然や人々は、留学生が到着する前から同じようにそこにあって、到着した後も同じようにそこにあり続ける。
留学をスタートさせた学生達は、自分だけではなく世界中がすっかり変わったようになんとなく感じるだろうけれど、実際には変わるのは自分から見た周囲の環境だけだ。そして、留学生自身の環境が変わり生活が変わることで、それまでと違うことを感じ、違うことを考え、それらの経験を通して留学生自身が変わっていく。
留学とは、環境や生活を変えることで、そこでの経験を通して留学生自身が変わっていくことだ。日本ではなくニュージーランドの生活で、留学生自身がどのように変わりたいのか。留学をスタートさせる前にゆっくりと考えることが大切だろう。
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