大変で苦しくて、でも楽しい

昨日、「以前の留学生が訪ねてきてくれた」でも書いたけれど、大きな夢や目標を持って留学に来た人の中には、ものすごいエネルギーと時間を使って、勉強したり、トレーニングをしたり、毎日の生活を送っている人がたくさんいる。

そんな留学生を見ていると、毎日がとても大変で苦しそうだ。留学生に聞いても、「大変で、苦しいですよ」と言う。だったら何故、彼らはそんな大変で苦しい毎日をわざわざ海外で送っているのだろうか。

今、プロのラグビー選手になるために、高校留学から8年間ずっとニュージーランドで夢を追い続けているラガーマンがいるけれど、彼を見ているととても大変で苦しそうだ。けれど話を聞いていると、その大変さ、苦しさの中にも、どこか楽しげな感じを受ける。昨日のブログでご紹介した留学生も、ものすごく大変で苦しそうな時もあったけれど、会って話を聞くとものすごく楽しそうだ。

それはやはり、夢を実現するために今やっていることが、最初は大変で苦しく感じていたけれど、やっているうちにだんだんその毎日が楽しくなってくるからではないか、と思う。「夢のために仕方なく今苦しいことをやっている」という段階を越えて、毎日やっていること自体が楽しくなってくる。そして、夢のために今苦しいことをやっている、という未来から現在に向いていた矢印が、今日やったことがきっと夢の実現につながる、という現在から未来という逆方向に変わる瞬間が来るのだと思う。言い換えれば、夢という未来よりも、今日という現在のウエイトが重くなる。

そしてもっと進むと、今やっていることが例え大変で苦しくても、それ自体がほんとうに楽しくなってくるのだと思う。なぜなら、今日やったことは必ず自分の夢につながることが、少しずつでも着実に実感としてわかってくるからだ。簡単に言えば、夢に近づいているという実感が確実にある。

大きな夢を持ってそれに向かって毎日暮らしている人は、今日やるべきことがあって、それが大変なことはあたりまえで、でも今日を楽しく暮らさないと夢に到達できないことも知っていて、だからこそ大変で苦しい今日も楽しく感じるのだろう。

夢を持って留学に来て、大変で苦しい毎日を過ごし、「なんでこんなに苦しいんだろう」と感じたところで止めてしまわずに続けて行けば、そんな毎日が楽しくなり、だから夢に向かって着実に進んで行ける。二人の、夢の実現に向かって着実に進んでいる留学生を見て、そんなことを思った。

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