口笛を吹いてみよう

ニュージーランドの友達の一人に、いつも口笛を吹いている女性がいる。

彼女は、キッチンで料理をしているときも、洗濯ものを干しているときも、掃除をしているときも、おそらく一人のときにも、口笛を吹いている。そしてたまには、自分の口笛に合わせるように、歌も唄っている。

いつも口笛を吹いているね、と私が言うと、そうだよ、との返事。なぜいつも口笛を吹いているの、と私が聞くと、Why not? (口笛を吹かない理由がある?)と彼女は言った。

彼女も、いつもいつも楽しいわけではない。つらいことも、体調が優れないこともあるだろう。それでも、いつも口笛を吹いている。なぜなら口笛を吹かない理由はないから。

精神的に落ち込んだとき、口笛を吹いたり、歌を歌ったりすると、気持ちも上向くことがある。気持ちが行動を規定しているのではなく、行動が気持ちを動かしているのだ。

つらいなぁ、しんどいなぁ、というときには、まずは口笛を吹いてみようと思う。

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