ニュージーランド現地無料留学エージェント

昨日も英語のことをこのブログで書いたけれど、ニュージーランドで留学していたり暮らしていたりすれば、自然と英語力がつくか、といえばそうでもない。やはり、ものすごく恥ずかしい思いをしたり、必死で英語を聞かないとどうしようもない状況にあったり、自分だけが蚊帳の外という寂しさを味わったり、いろんな苦い経験をする中で英語力が伸びていく。

私がニュージーランドで暮らし始めてすぐの頃、ガソリンスタンドにガソリンを入れに行った。車を降りるとスタッフの若い女性が来て、「How’s your day been?」と私ににこやかに言った。私はいきなり何か言われて聞き取れなくて、「なんていったの?」と言うとその女性は、「How has your day been?」ともう一度ゆっくりと繰り返してくれた。

でも、今度は「How has your day been?」の意味がわからなくて、「どうゆう意味?」と聞いてみた。そしたらその若い女性は、ものすごく困ったような顔をして、「それは、How are you?と同じ意味だと思う。そして。。。。。」といろいろと英語で解説をしてくれたのだけれど、後半は全く聞き取れなかった。How has your day been? が聞き取れなくて意味もわからないレベルなのに、その解説を英語でされても、聞けるわけもわかるわけもなかった。私が「How are you?と同じ意味なんだね」と聞くとその女性は、「そうそう」と少し面倒くさそうに言ったところで丁度ガソリンがタンクに満タンになって、その話は終わった。

また、ニュージーランドに移住してきてしばらくはバックパッカーズホステルで暮らしていたのだが、いい貸家が見つかったので引越しをすることにした。当時は携帯を持っている人などいなくて、家を借りたらとりあえずは電気と電話を契約する、という時代だった。電気の契約は契約書を読んでサインをして郵送するだけだったのでほとんど問題はなかったのだが、電話の契約はかなり苦労した。

当時は全くわけがわからず、電話を契約しようと思って街の「Telecom」と書いてあるショップに行った。そこの店員さんとしばらく話をしていたのだが、なかなかこちらの言いたいことが通じない。一生懸命英語で説明をしようとしたのだが、店員さんは全くわかってくれない。20分くらい話していただろうか。店員さんはやっとわかった、という表情をして、こう言った。

「家に新しく電話を引きたいんだね。それならTelecom に電話をしないといけないよ。」

「えっ?」

携帯電話のない時代、家に電話を引くためには電話をしなければいけない。ちょっとおかしくないか?電話がないから電話を引こうとしているのに、そのために電話をかけなければならない。ちょっとしたブラックユーモアだ。

でもそうしなければ仕方がないというので、次の日、当時は街にたくさんあった公衆電話の一つから言われた電話番号に電話をした。相手は英語だ。こちらは英語で会話ができない。しかも電話でジェスチャーも通じない。でもTelecom の人もゆっくりと話をしてくれて、こちらの住所や名前を伝えて何とか契約ができた。そして、最後に電話の向こうで、「今から電話番号を言うので、忘れないように。」とゆっくりと電話番号を言ってくれた。私は、他の事はどうであれ、自分の家の電話番号を聞き漏らすわけには行かない、と思って何度も電話口で確認をした。電話を切る前に、Telecom のスタッフが「Well done!!」と言ってくれたのを今でも忘れない。うまく電話の契約できたといううれしさと、英語で重要な用事ができたという達成感と、Well Done と言われて、なんだかバカにされたようなほめられたような気恥ずかしさとが入り混じった気分だった。

留学生もそうでない人も、英語力向上の道のりには、いろんな経験があるのだろうと思う。