うまく行かないからこそ成長する
留学中、どしてもうまく行かないこともある。特に、3年間から5年間の高校留学、2~3年間のポリテク留学、そして、長期の語学留学などは、留学中必ず一度くらいはうまく行かないことがある。
例えば、ラグビー留学生がレギュラーで出られると思っていたのに出られないとか、高校留学生がホームステイ先の家族とうまくコミュニケーションがとれないとか、学校で友達ができないとか、どうしようもないくらいのホームシックになるとか、目標としていた英語のポイントが取れないとか、体調が悪くなるとか怪我をするとか、勉強しても単位を落としてしまうとか、いろんな場面で予定通りに行かないことや、予期しなかった出来事が起こる。それは長期留学では必ず起こると言ってもいい。
そんなとき、最初は落ち込んだり、パニックになったりする。周りから見ているよりも留学生本人は何倍もショックだろうし、どうしていいのかわからないこともある。だから、うまく行かないことが起こったときは、留学生の多くは最初何もできない。
でも、しばらくすると少し元気になって、何かやるべきことを考え始める。レギュラーになれなかったラグビー留学生は毎日のトレーニング内容を変えようとするし、ホームステイの家族とうまくコミュニケーションがとれない学生は自分から積極的に家の中で何かしようとするし、友達ができない人は周りの人に話しかけようとするし、ホームシックな人はそれが長くは続かないと自分に言い聞かせるし、英語のポイントが取れない人はさらに勉強をするし、体調が悪い人はまずは健康に回復することを目指すし、単位を落とす人は少しでも単位を取れるように得意な科目から勉強を始める。
そんな留学生達を見ていると、順調に留学生活を送っている学生よりも、うまく行かないことがある学生のほうが、長い目で見ると成長するように思う。もちろん弊社でもできるだけいいタイミングで適切なアドバイスをするようにはしている。けれど、うまく行かない状況から抜け出して調子を上げていく留学生達は、最終的には、自分でうまく行かない状況をしっかりと把握し、その後自分のやるべきことを考えて、実行している。
うまく行かないときに、状況を把握し、やるべきことを考え、実行する、というプロセスは、実は留学に限らず、大人になってからも実生活で役に立つ。仕事や家庭でうまく行かないことは必ず起こる。そんなとき、長期の留学を経験した人達は、留学中にうまく行かなかったときのことを思い出して、何とか自分で状況を改善できる力を持っている。
だから、今、留学していて、何かうまく行かないことがある留学生は、人間として大きく成長できるチャンスだと思う。今のその経験は必ず将来に役に立つし、うまく行かないことに対して、自分で考えて自分で行動して克服することで、以前とは違う一回り大きな人間になれると思う。
しんどいときにはしんどいと言えばいい。聞いてくれる人がいなければ、私たちに連絡をしてくれればいい。うまく行かないことがあるのは当たり前のことだ。落ち込んでもいいし、パニックになってもいい。でも、少し落ち着いたら、今の自分の力で、何とか状況を把握し、自分のやるべきことを考えて、実行してみようとするのがいいだろう。
私たちは皆さんを応援している。
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