ボタンを押せば思い通りのものがいつも出てくる
どこでもそうだけれど、自分の思い通りに行かないと、周りを責める人がいる。
自分の思い通りにいってあたりまえ。そうならないのは周りが悪い。そんな態度で生きている人がごくたまにだけれどいる。
そんな人は、ボタンを押せば望み通りのものがいつも出てくると思っている。世の中を自動販売機と同じように考えている。
そんなわけはないだろう。
でも、そんな人でも、最初から「異質なもの」と相対するときには、思い通りに行かない可能性も考える。異文化、異言語、異年代、などのところでは、ボタンを押しても望み通りのものが出てこないかもしれないと思う。
言い換えると、普段は、同質な人達、同質な文化、同質な年代の中で生きているのだろう。つまり、世界が狭いのだ。
だから、若いうちからいろんな人達がいる世界で暮している人は、ボタンを押しても望み通りのものが出てくるとは考えない。そもそも目の前にボタンがあるとも思っていない。
自分とは違う人達、違う文化、違う言語、違う場所。そんなところで暮す経験は、自分がどう社会とかかわっていけばいいのかについて考える機会を得て、他人とのコミュニケーションについて学ぶことができるのだ。
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