英語を学ぶということは
日本語と英語の両方を使う人は、その違いに驚いたり戸惑ったりすることがあるだろう。
例えば、日本語では温度の変化によって「水」と言ったり「お湯」と言ったりする。単に温度が変わるだけで単語が全く別のものになる。英語では、「Water」と「Hot Water」だ。
また、日本語では主語の人称や数、時制が変わってもそれに伴って動詞が変化することはないけれど、英語では主語に動詞が影響される。中学校の英語の時間に習う、「三単現のS」などはその典型だろう。主語が三人称で単数で現在形の場合は、動詞にSがつく。
日本語で、水の温度が高くなるとそれをお湯と呼ぶのは、おそらく日本語を話す人達は、水の温度が生活の上でとても重要なものだったからだろう。だから、それが水なのかお湯なのかを区別して表現する必要があったのだ。水とお湯を間違えると大きな問題が起ったのだろう。
同じように、英語で三単現のSをつけるのは、おそらく英語を話す人達は、きっと主語の人称や数、時制が生活の上でとても重要なものだったのだろう。主語が自分なのか人なのか、単数なのか複数なのか、時間はいつなのか、を区別して表現する必要があったのだ。人称や数、時制を間違えると大きな問題が起ったのだろう。
日本語を第一言語とする人が英語を学ぶとき、いろんな文法も学ぶ。その時に、単に「三単現のS」などと機械的に覚えるよりも、「きっと英語を話す人達は、人称や数、時制を重要なものと考えているのだ」と思いながら学ぶと、また違う覚え方ができるかもしれない。
そしてそこから、英語を話す人達の文化、考え方、歴史などにも興味を持って調べてみると面白いと思う。
ちなみに、英語を第一言語とする人が日本語を学ぶとき、水とお湯の違いがわからない、という人もきっと多いだろう。「じゃあ、水とお湯の間のことは何て言うの?」と彼らがきいたとき、日本語を話す人が「ぬるま湯」と答えると、「「温か水」じゃなくて「ぬるま湯!」それってお湯がベースになってるじゃないか!なんじゃそりゃ!」と思うだろう。
言葉を学ぶことは、それを話す人達の考え方や文化、歴史も学ぶことなのだ。
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