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以前にもこのブログでも書いたけれど、ニュージーランドがラグビー王国であり続けるのは、子どもの時から将来のオールブラックスを育成するシステムがきっちり整っていることも、大きな一つの要因だ。

ニュージーランドには26の地方ラグビー協会があるけれど、ロトルアやタウランガを中心とした、ベイオブプレンティラグビーユニオンのサイトから、オールブラックスを育成するシステムのチャートがダウンロードできる。

15 Aside Rugby Player Pathway(PDF)

それを見てみると、13歳以下の子どもの時からオールブラックスになるまでの道筋がきちんと書かれてある。詳しくは、「なぜNZはラグビー王国なのか?」に書いたので、少し古い記事だけれどまたご覧いただければと思う。

13歳まではジュニアラグビークラブチームでプレーをして、14歳から18歳までは高校のチームでプレーをする。高校卒業後は、また多くの選手がジュニアの時に所属していたクラブチームに戻る。

そして、オールブラックスになるような選手は、特に高校時代にその頭角を現す場合が多い。

高校生の年代は、各地方ユニオンごとに代表チームが編成され、練習と試合が行われる。例えば、ベイオブプレンティラグビーユニオンの管轄では、U14、U15、U16、U18の年齢別に各高校から選抜された選手で代表チームが作られ、他のユニオンのそれぞれの代表チームと対戦する。

日本からの留学生の中には、この地方ユニオンの年齢別代表選手に選ばれる人もいる。それぞれの選抜チームのトライアルが行われて最終的にチームが決定するけれど、トライアルを受けられるかどうかは、シーズン中のプレーに加えてコーチの推薦も大きい。

そしてこの各地方ユニオン代表チームの上のレベルとして、U17、U18 の年齢別の、スーパーラグビー地域レベルの代表チームも毎年作られる。

ラグビーファンの方ならご存知だと思うけれど、ニュージーランドには5つのスーパーラグビーのチームがそれぞれの地域に分かれてある。例えば、ロトルアやタウランガ、ハミルトン地域にはチーフスというスーパーラグビーのチームがある。

例えばチーフスU17やU18の代表チームに選ばれれば、プロチームのチーフスのユニフォームと基本同じユニフォームを着て試合をする。

日本からの高校留学生で、今までこのスーパーラグビーレベルのU17やU18代表チームに選ばれた人はおそらくいないと思う。

このスーパーラグビーレベルの年齢別代表まで選ばれれば、将来のスーパーラグビー入りも視野に入ってくるだろうし、オールブラックスも現実的になってくる。日本で言うと、高校ジャパンレベルのスキルを持った選手達だと思う。

今年のニュージーランドの高校ラグビーシーズンも後半に入った。そろそろ各ラグビーユニオンの代表チームのトライアルも始まるし、チーフスなどスーパーラグビーレベルの代表チームのキャンプに召集される選手達も選ばれる時期だ。

その中から、未来のオールブラックスが出てくる。どんな選手が選ばれるのか。ニュージーランド中が注目している。