今日は我々の日ではなかった

ラグビー王国ニュージーランド。国の代表チームの一つであるオールブラックスの試合は、多くの人たちが注目する。

負けたら、ニュージーランド中がどんよりと沈んだ雰囲気に見えるくらいだ。

試合後にヘッドコーチとキャプテンが記者会見をする。負けた試合の後は、「今日は我々の日ではなかった」と表現することがある。

もちろん、戦術や戦略、試合の流れや相手チームの動きなどの分析もするけれど、一言で言えば、「今日は我々の日ではなかった」のだ。

「運」とも違う、「あきらめ」でも「なげやり」でもなく、「詳細な分析」にもとづくわけでもないけれど、「今日は我々の日ではなかった」と表現するのがしっくりくる試合結果。

これは、オールブラックスの試合だけではなく、普段から誰もが使えるフレーズだと思う。

一生懸命やったけれど、ゴールを目指して頑張ったけれど、準備もしっかりしたけれど、なぜか結果がうまく行かなかった。

それは、「自分たちの日ではなかった」のだ。

そして、誰かに責任を負わせたり、責めたりもせず、過度に落胆したり、自暴自棄になったりもせず、前を向いて淡々と先に進む。

そんな行動を促すのが、「今日は我々の日ではなかった」という言葉だと思う。

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