iphoneも人間も充電が必要
最近新しいiphoneやApple Watch、MacBook が出たそうだ。
新しい製品が発表されると必ずその性能の高さがアピールされる。近頃はバッテリーがどのくらい長く持つのかも、性能の高さの一つとして取り上げられることも多いようだ。
以前は毎晩必要だった充電は、もう2日に一度でいいとか言われると、最近のバッテリー性能は高くなったと多くの人は感じる。
でも考えてみると、2日に一度は必ず充電しないと動かないものを、世界中のたくさんの人が、生活に必要なものとしてずっと持ち歩き、使うのだ。そのバッテリーも、年月がたてばだんだん劣化してきて、2〜3年で使えないレベルになる。
そうなると、バッテリーを交換するか製品自体を買い替えるかしか選択肢がなくなる。
これだけいろんな技術が進歩したのに、バッテリーは2日に一度充電し、その上2年ほどでなんとかしなければならないというのは、製品を買い替えさせるためにわざとバッテリーの持ちを悪くしているようにもみえる。
2023年の最新技術を集めたスマホやウェアラブル端末、パソコンでも、ずっと使い続けるためには、ほぼ毎日充電しないと、動かないのだ。
それは人間にも似ているように思う。
人間も、数百年、数千年単位ではどこか進歩しているけれど、毎日の栄養摂取は必要だし、毎晩ある程度の時間ぐっすり眠らないと、生きていけない。
人間も毎日の充電が必要なのだ。
そして人間の充電は、栄養や睡眠というフィジカルなリカバリだけではなく、マインドフルネスなどの心に関わる充電も必要だ。おそらくそれも、1日に一度ある程度の時間や量と質が求められるだろう。
でも、iPhoneは毎日充電するのに、体の栄養や睡眠はいい加減にしたり、心の充電は忘れがちな人も多いように思う。
そして、電池切れになって、動かなくなったり、バッテリー交換が必要だと思いながら使い続けたりする。
人間の体は、iPhone よりももっと高性能で精密だ。そんな精密機器をうごかすのには、大容量のバッテリーがいるだろう。そしてそのバッテリーにも毎日充電が必要で、何年かに一回はメンテナンスも求められる。
毎晩iPhone を充電するときに、これからは自分自身に対する充電も考えてみてもいいのかもしれない。
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