選ぶ時は同時に選ばない
このブログでも何度か書いたけれど、なにかを選ぶときに、それ以外のものを選ばないということがよくある。
留学もそうだ。留学に行くことを選ぶのなら、日本にいる選択肢を選ぶことができない。ニュージーランドの高校で長期留学するのなら、日本の高校で毎日授業を受けることはできない。
人生の大きな決断だ。
例えば長期の高校留学に行くことを考える時、留学の情報をたくさん集める。正確で最新の情報が人生の大きな決断には必要だ。
でも、それに加えて、留学に行かなかった場合の正確で最新の情報も同時に集める必要があるだろう。なぜなら、留学するという選択肢以外に、留学しないという選択肢も同じようにあるからだ。全ての選択肢の情報を集めた上で、一つを選ぶ。
もう少し言えば、留学するという選択肢と留学しないという選択肢にかかわる情報だけを見るのではなく、それに以外の情報もいろいろと考えることも必要だろう。
例えば、留学に行く本人ではなく、家族はどういう影響を受けるのか、あるいはどう考えるのか。本人は高校卒業後はどこでなにをしていたいのか。10年後は、20年後はどうか。
また、今後日本はどんな社会になっていくのか。世界はどうなのか。
留学に行った場合と行かなかった場合、という二つの条件に直接かかわる本人のことだけではなく、その周囲のこと、あるいは、二つのどちらの選択肢を選んでも直接影響を与えないようなものに関してまでも、情報を集め、いろいろと考えてみる。
そしてその上で、もう一度留学に行こうと思っている本人が考えていることや感じていることに目を向ける。
簡単に言えば、視点を少し高くして全体を見る。選択肢に直接かかわる情報以外も見る。本人以外の人も見る。現時点以外の時間も見る。選択肢にかかわる場所以外も見る。
そんなことも留学という人生の大きな決断をする人だけの特別な経験だし、そこからいろんなことが見えてくるし、いろんなことを学ぶこともできると思う。
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