留学はオンラインでOKはほんとうか

留学で学べることはすべてオンラインでできる、と主張する人もいる。

「海外の大学の授業のほとんどはオンラインで提供されている」「オンラインで世界中の論文にアクセスすることができる」「大学や大学院に行くような人は、留学に行かなくても自習できる」「オンラインでは、自分が所属する学校に限らず、自分に合った人と友達になれる」という。

そんな主張に対して、留学経験者や留学を考えている人、留学生の家族などから、「それはちがうだろう」という意見も出ているようだ。

留学エージェントとしても、この主張には真っ向から全面否定、全面対抗するのがいいのかもしれない。留学なんてスマホで十分だ、とここで私が言えば、今から留学に行こうかと考えている方が、やっぱりやめておこうと考えるかもしれない。

でも、あえて言えば、私はこの主張にも一理あると思う。

今や誰もがスマホや自宅のパソコンやタブレットで、海外の様々な情報にアクセスできるから、海外の大学の授業も日本で受講することもできるし、世界中の論文も読める。また、LinkedInやFacebook などのSNSを使えば、自分に合った世界中の人たちと友達になることもできる。その主張にうそはない。

しかしながら、この主張には欠けている部分もかなりあるのも事実だ。

弊社では、設立以来ずっと「留学は経験だ」と、留学生や留学をお考えのみなさんに申し上げている。

確かに、大学の授業を受講するだけなら日本でもできる。海外の友達を作ることもインターネットを使えば難しくはない。

でも、日本を離れ、海外に行くことでこそできることもたくさんある。

留学は人生の大きな決断だ。その決断をする時にいろんなことを考え、そしていろんなものを選び、いろんなものを選ばない決断をする。そんな経験から留学はすでに始まっている。

そして、航空券を購入し、出発に向けて荷物を準備し、スーツケースに必要なものとそうでないものを考えながら持っていくものをつめ、出発当日空港に行き、家族や友達に見送られて、何とも言えない気持ちで一人出国ゲートをくぐる。

機内では、座席を探し、手荷物を収納し、食事を選び、飲み物を注文し、入国カードを書き、機内アナウンスを聞く。

空港についたら、どきどきしながら入国審査や税関を通り、到着ロビーにでて、迎えに来ている人を探したり、自分でバスに乗ったりする。

ステイ先では、見も知らぬ人から笑顔で迎えられ、今日からあなたは家族ですなどと言われ、食べ慣れない夕食をその日初めて会った人たちと一緒にとり、慣れないベッドで一夜を過ごす。

学校初日には、初めての場所で、理解できない言葉で説明を受け、初対面の人と一緒に授業を受けて、どこに行けばいいのかわからない状態で、泣きそうになりながらうろうろする。

心細いし、孤独だし、理解できないし、わけがわからない。

でも、数日たち、数週間たち、数か月たつと、友達もでき、言葉も理解し、どこにいけば何があるのかもわかり、自信がついて、そしてそんなすべての経験から、日本とは違う成長をする。

それが、留学は経験だ、ということだ。

海外の学校の授業だけ受講できればいい、海外の友達を作りたいだけだ、英語でコミュニケーションができるようになればそれでいい、という方もいるだろう。そんな人は、オンラインでもいいかもしれない。

でも、オンラインでは決してできない、留学を決断するところからすでに始まっている留学の経験。そんな、日本では絶対にできない経験をして、それによって日本とは違う成長をしたいという方は、実際に自分が考えて、判断して、そして自分で時間をかけて行動する。そんな経験をするべきだと思う。

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