ワークライフバランスはレイヤーを使って
一時期、ワークライフバランスが話題になっていた。
仕事と仕事以外の生活のバランスをうまく取りましょう、ということだ。
ニュージーランドでは、就業時間が5時までなら5時には仕事を終える。だから、5時に閉まる店では、4時45分くらいから片付けを始めて、4時55分にはもうお客さんを入れない。営業時間は「5時まで」と書かれているけれど、お客さんも、そんなものだろう、と考える。スタッフが5時で仕事を終えるには4時55分に店を閉めても仕方がないと思う。
仕事と仕事以外のバランスを取る方法は、時間が来たら仕事場を離れる、というのが一番いいだろう。だから、店を4時55分で閉めて5時には店を出る。店を出た瞬間仕事が終わる。
いわば、時間と場所で区切りをつけて、ワークとライフのバランスを取る。
ただ最近は、仕事によっては携帯電話で仕事のメールが入ったりするので、いくら場所を変えても、時間にかかわらず、仕事が追いかけてくるのが問題だ。
そんな時は、場所を変えるとか時間を区切るのではなく、レイヤーを変えてみるというのも一つの方法だと思う。
仕事が終われば、「仕事」というレイヤーから別のレイヤーに移ることを意識する。仕事の後にジムに行って鍛えるのなら「ジム」というレイヤーに移動する。その後、家で家族と過ごすのなら「家族と過ごす」というレイヤーに移動する。
簡単に言えば、自分がいる階層を変えることを強くイメージする。階層を変えることで、意識を変えて、行動を変える。
「家族と過ごす」レイヤーにいるときに携帯電話に仕事のメールが来ても、違うレイヤーのことなので対処しない、と考える。今自分はどのレイヤーにいるのかをしっかりと見極めて、それ以外のレイヤーのことはしない。
そうすることで、時間や場所を越えてやってくる仕事にうまく対処できる。
ただ、仕事によっては、別のレーヤーにいる時にもなにかしなければならない、という人もいるだろう。自分がその時にいるレイヤーだけを見ていることはできない人も多い。
そんな時は、レイヤーの透明度を変えてやる。
「ジム」のレイヤーにいる時には緊急の仕事なら対処するという場合は、ジムのレイヤーの透明度を上げて、仕事のレイヤーも少し見えるようにしておく。
でも、「家族と過ごす」レイヤーにいるときには仕事には対処しないのであれば、「家族と過ごす」レイヤーの透明度を下げて、他のレイヤーが見えないようにしてしまう。
レイヤーというイメージを自分でうまくコントロールして、その透明度によって並行する他のレイヤーとのかかわり度合いを変えていくことで、場所と時間の区切りだけではうまくいかないワークライフバランスを、自分でコントロールできるかもしれない。
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