人口が減り高齢化する日本でこれから生きて行く中学高校生が考えなければならないこと

4月12日に総務省が2018年10月1日時点の日本の人口推計を発表した。

それによると、日本の総人口の減少数は前年に比べて26万3千人で、8年連続の減少だ。ニュージーランドの首都ウエリントンの人口が21万人程度だから、一年間でウエリントンの町から全ての人がいなくなる以上の減少だ。

また、15歳未満人口の総人口に占める割合は12.2%で過去最低。それに対して、65歳以上の割合は28.1%、70歳以上は20.7%と、両方とも前年に比べて増加している。さらに、75歳以上人口は65歳以上人口の半数以上となった。

簡単に言えば、総人口が減っているにもかかわらず高齢者は増え、逆に子どもが減っている。しかも高齢者はさらに高齢化している。

都道府県別に見ると、人口が増加したのはわずか7都県に対して、減少は40道府県だ。

そのうち6県では減少率が1%を超えている。例えば秋田県の人口は約98万人だそうだから、1.47%減少の場合、1年間で1万人以上人口が減っている。ざっくりいえば1ヶ月千人、1日35人だから、小学校の一クラス分程度毎日休みなく人口が減っている計算だ。そしてこれからもそれが続いていく。

人口ピラミッドを見ると、今年70歳から72歳になる第一次ベビーブームの世代と、45歳から48歳になる第二次ベビーブームの世代の人口が大きい。これは、15年後に、85歳から87歳と、60歳から63歳になる世代だ。

15年後といえば、今の中学高校生が27歳から33歳になる年だ。その時に、60歳から63歳と85歳から87歳の人口が最も大きい。しかも、東京名古屋大阪圏以外の人口はおそらくかなり減っている。

この統計のどこにフォーカスしてそれをどう読むかによって、これからの日本のとらえ方も変わってくるだろう。人口以外の部分も考える必要もある。

でも、これからの日本は確実に、総人口が減り、高齢化し、大都市圏に人口が集まっていく。

それを前提に、今の中学高校生はこれからの人生を考える必要がある。今までの親御さんの世代の常識が全く通用しないことは明らかだ。

これから日本は、全体として経済規模がどんどん縮小していくから、世界から見ると、ビジネスを展開する国としての魅力も減っていく。他国と比べても、15歳未満人口割合は最も低く、65歳以上人口割合は最も高くなっていて、老年化指数が200を超える唯一の国となっている。そのような状況の国でビジネスを展開することはためらうだろう。

日本国内だけで見ると、少ない労働人口で莫大な人数の高齢者を見ていかなければならない。当然、若い人ひとり一人の負担も増えるだろう。

それでも収入がどんどん増えれば負担感は比較的少ないだろうけれど、働く人達の手取り額がこれからどんどん増えていくことは、期待できない。なぜなら、国全体の経済規模が縮小していき、国外からの投資も期待できないからだ。それまでと比べて経済がまわらなくなっていく国で、個人の収入だけが増えていくことは、ほとんど考えられない。

ただ、日本にはまだまだ優秀な人達がたくさんいるし、世界的な大企業も多い。まだまだ治安もいいし、魅力的な文化もある。これからも優秀な人達がどんどん出てくるだろう。

だから、これらの問題に適切な解を見いだす人達が出てくることも期待できるかもしれない。

今中学高校生の人達は、これからの時代を具体的に想像して、自分はどこでどのように生きて行くのか、若いときから真剣に考える必要があると思う。

人口推計(2018年(平成30年)10月1日現在)
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2018np/index.html

結 果 の 概 要
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2018np/pdf/gaiyou.pdf

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