日本で使うプリペイドデータSIM

10月に日本に3週間ほど滞在した。

海外で暮らしている人が日本に短期で滞在する時に準備する重要な項目の一つに、どうやって日本でネットに接続するか、ということがある。

例えば長期でニュージーランドに留学している学生が、一年に一度日本に一時帰国する時なども同じだろうし、2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピックの時に、数日から数週間日本に滞在する海外からの観光客も同じだと思う。

ネット接続の方法は、大きく分けてWi-Fiと呼ばれる無線LANと、LTE、3Gなどのモバイル通信がある。留学生が一時帰国する場合は、自宅でWi-Fiが使えればとりあえずの問題はないけれど、海外からの観光客などは、宿泊先のWi-Fiに頼るだけでは十分ではないだろう。だから、外出している間にモバイル通信でネットを利用できるツールが必要になる。もちろん、留学生の一時帰国時でも、自宅以外でネット接続が必要になることもあるだろう。

今回私が使ったのは、プリペイドSIMカードだ。「プリペイドSIM」などでググれば情報はたくさん出てくるけれど、SIMフリー端末にさして使うSIMカードで、利用期間と利用データ容量が決まっているものが多い。日本で使えるSIMフリーの携帯電話などを持っていれば、それにさしてデータ通信ができる。

今回私が使ってみたのは、IIJmio ということろのプリペイドパックだ。3ヶ月間有効で、データー通信が2GBまで使えて、データ通信費用込みで3,800円程度だった。そのSIMカードでは通話はできないけれど、LINEやフェイスブックメッセンジャー、ハングアウトやスカイプなどの音声やビデオ通話ができるアプリを使えばほとんど問題はないだろう。アマゾンなどでも購入できるので、ニュージーランドにいる間に購入して、指定の住所に届けておくこともできる。有効期間は3ヶ月間と書いてあるけれど、3ヶ月後の月末まで使えるので、月初めから使い始めると実質約4ヶ月間使える。また途中でデータを追加できるので、2GB以上使うことがあれば追加データを購入してトップアップすれば、継続して使うこともできる。

使い始める時には、SIMカードと一緒に届いた情報に基づいて開通手続きを行うが、難しいものではない。指定の電話番号に電話をかけて、音声案内に従って必要な番号を電話で入力するだけだ。5分もあれば完了する。

東京と関西圏で約3週間使ってみたけれど、全く問題なく快適に通信できた。Wi-Fiが使える場所ではできるだけWi-Fiを使うようにしていたからかもしれないけれど、3週間で1GBも使わなかった。もちろん動画を見たり大きなファイルをダウンロードしたりしないようにも気をつけていたけれど、思ったよりもデータ使用量は少なかった。

また、テザリングもできたので、タブレットをWi-Fiでつなぐことも可能だった。だから、容量に余裕があれば、そのSIMカードを使って2台同時にネットに接続することもできる。

ネットで検索すれば、私が今回快適に使えたSIMカードでも、問題があったりうまくつながらなかったりしている例も出てくるので、お持ちの携帯電話の機種や利用する地域、その他の状況などによっては、快適に使えないこともあると思う。事前によく調べて購入する必要があるだろう。ただ、長期留学生の一時帰国時や、日本に短期滞在する方は、プリペイドSIMの利用は一考の価値があると思う。

キックオフNZのSNS