家族の話

日本でもニュージーランドでも同じだけれど、新しく出会った人と最初に話をするときには、特にこれから長く付き合っていく人とは、お互いに自己紹介をする。

先日、今年から赴任した高校の留学担当者と、カフェでお茶を飲みながらミーティングをした。彼とは学校で会って挨拶はしていたのだが、ゆっくりと話をしようと言うことになって、カフェに誘ってもらった。仕事の話もたくさんしたけれど、ゆっくりと話をするのは初めてだったので、自己紹介も兼ねていろんな話をした。

ニュージーランドの人たちと話をしていていつも思うのは、会って初めてゆっくりと話をする場合には、仕事でのお付き合いの方でも、お互いの家族についてもたくさん話をすることだ。例えば、「私には息子が一人と娘が一人いて、息子はオタゴ大学で勉強をしていて、娘は結婚してオーストラリアに住んでいるんだ。」とか、「母はニュージーランドの小さな街で暮らしているんだけれど、88歳でも一人で運転して買い物に行くんだ」とか、「うちは家族全員がなにか楽器をやっているんだ。私はピアノを弾くし、息子はギターをやっている」などと話す。そして、「あなたの家族について話をしてください」と必ず言われるので、私も話をすると、「娘さんはどこの学校に通っているの?」とか「奥さんは何をしているの?」などという質問をされる。

日本だと、初対面の人に自分の家族のことを詳しく話したり、相手の家族についていろいろと質問することはあまりないと思う。初めて会って「娘さんはどこの学校?」とか「奥さんは何をしているの?」などと聞くと、少し戸惑われるかもしれない。

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