言わないとやらないのか、やらないから言うのか、それとも
弊社では、留学生達には、自分で考える態度を留学生活を通して身に付けてほしいと思っている。
自分で考える態度を身に付けるためには、まずは普段の態度から、「人から自分へ」というベクトルではなく「自分から周囲へ」という方向に促してやる必要があるだろう。
いつもいつも、周囲の大人から「あれをしなさい」とか「これをしてはいけません」と言われていると、いくら自分で考えようと思っても、「人から自分へ」の力が働いて、自分で考える態度をとることができない。自分で考えようとしたとき、周囲の人の影響を受けてしまう。
いつもいつも、自分がやろうとは思っていなかったことをやりなさいと言われたり、自分がやろうとしていたことをやってはいけませんと言われると、もう自分で考えようとは思わなくなる。
そして、「それならもう、周囲の大人が自分に言う通りにしていればいい」とか、「もう自分で考えずに、言われたことしかやらない」という態度になってしまう。思考停止して、判断は人に任せて、結果に対して責任も持たなくなる。
だから、自分で考える態度を子どもに身に付けさせようと思うのなら、まずは「あれをしなさい」とか「これをしてはいけません」と周囲の大人が言わないことが第一だろう。
「そんなことをしたら、いつまでたっても子どもは自分で考えたり動こうとしないよ」とおっしゃる方もいるかもしれない。
確かに、大人が指示をしいないと何も考えていない(ように見える)子ども達もいる。でもだからと言って、大人が先回りをして、全てに渡って指示をしてしまえば、子ども達はもう完全に自分で考えようとはしなくなる。
とても難しいけれど、まずは周囲の大人ががまんをして、子ども達が自分で考える態度を身に付けるまで、あるいは、自分で考えようとし始めるまで待ってみてもいいと思う。たとえ、3ヶ月でも、一ヶ月でもいいので、やってみてもいい。
もちろん、全く何もせずに見ているだけという訳にはいかないし、動機付けやタイミングをみたアドバイスは必要だろう。でも、それらは最小限にして、後は子どもに任せてみる。
そうするとだんだんと、子ども達は自分で考えるようになってくると思う。
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