男子中学生も母親とハグをする
中学高校留学生達のラグビーの試合を観に行くことがある。学年末のプライズギビングを見に行ったりもする。
その時に少し驚くのは、15歳や18歳の男子高校生が、それらを見にきていたお母さんとハグをすることだ。
試合後に、サイドラインで観戦していた家族のところにやってきて、お母さんとハグをして、ニコニコ笑いながら話をする。
プライズギビングの後、お母さんとハグをして、賞状やトロフィーを持ちながら家族と写真を撮って、親御さんは子どもの成長に眼を細めている。
私が日本で中学生や高校生のとき、母親とハグをしている男子生徒はもちろん一人もいなかった。特に中学生くらいのときはみんな反抗期真っ盛りで、ハグどころか話もしなかった。
でも、ニュージーランドの男子中学高校生は、お母さんとごく自然にハグをする。
もしかしたら時代が変わって今では日本でも、もっと母と息子の距離が近いのだろうか。ハグ自体日本の習慣にはないだろうけれど、以前よりももっと親子で一緒に話したり、遊んだりするのだろうか。
ただ、ニュージーランドの母と息子の関係を見ていると、日本とは少し距離感が違うようにも見える。男子中学高校生独特の雰囲気は似たように持っているけれど、それでも息子は母親とハグをする。試合や授賞式にきてくれた母親をリスペクトする。
もしかすると、関係が近いから、仲がいいから、素直に話せる間柄だから、ハグをするのではなく、逆に、ハグをする文化がそういう関係を作っているのかもしれない。フィジカルな距離が近いと、気持ちの距離も近くなる。
でも、ニュージーランドにいる中学高校留学生達は、男子も女子も、親御さんと仲がいい人が多い。ずっと親元を離れて留学しているからかもしれないし、ニュージーランドの友達と家族の距離感を見て、そこから留学生達がいろんなことを考えるからかもしれない。
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