弱いことは悪いことではない
留学生の中には、「強くなりたいんです」と言う人がいる。
特に、ラグビーなどのスポーツをしている留学生や、日本で「自分は弱い」と感じていた留学生は、留学をきっかけに、強くなりたいと思う。
それはとてもいいことだ。肉体的にも精神的にも強くなると、これからの人生いろんな困難に出会ったときに、比較的容易に乗り越えていくこともできるだろう。
でも、強いこと=いいこと、弱いこと=悪いこと、ではない。
だから、強くなることはとてもいいことだけれど、弱い人間だと思う自分は、全く悪くはないことも覚えておくべきだ。
そして、周囲に「この人は強い人だなぁ」と思う人がいても、実際にその人に話を聞いてみると、本人はそれほど自分のことを強いとは思っていないことも多い。何があっても、どんな困難に直面しても、それを楽々と乗り越える精神力を持った人などいない。みんな、ショックを受けたり、傷ついたり、落ち込んだり、悩んだりしながら、何とか目の前の問題を解決しようともがいているのだ。大人もそうだし、スポーツ選手も、誰でも同じだ。
強くなろうとすることはとてもいいことだ。でも、今の弱い自分を、それはそれで認めながら進んでいくのがいいと思う。
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