これには訳があるんです!
何度も書いたけれど、ゴールデンウイーク前から日本に滞在し、福岡の宗像市で行われた高校生のラグビーの大会に、ニュージーランド代表のロトルアボーイズハイスクールのラグビー部と一緒に帯同した。
ニュージーランドにいる時には、夏に限らずほとんど一年中日焼け対策はしっかりとしているのだけれど、日本の4月の日差しを甘く見ていて、大会が終わる頃には真っ黒に日焼けしてしまった。
その後も仕事でしばらく日本に滞在していろんな方とお会いしたのだけれど、会う方会う方皆さん、「すごく日焼けしていらっしゃいますね」とおっしゃった。そのたびに、「ゴールデンウイーク期間中に福岡でサニックスワールドラグビーユース大会というのがあって、ニュージーランド代表の高校生チームにずっと帯同し、そこで日焼けをしてしまいました」という話をした。私の話を聞いてくださった方々は「なるほど、そういう訳があったのですね」とわかってくださったのだけれど、電車や飛行機に乗ったときや町を歩いている時に、たまに私のことをちらちら、あるいはジロジロと見る人達もいた。「この人、こんな時期になんでこんなに日焼けしているのだろう」という視線だ。
その視線を浴びるたびに、心の中で「ゴールデンウイーク期間中に福岡で行われた高校生のラグビーの世界大会に行って、そこで日焼けしたんです」と繰り返すのだけれど、私の心の叫びは誰にも届かなかった。
以前に、長期の高校留学をしている学生が、11月末から1月末のニュージーランドの高校の夏休みに日本に約2ヶ月間一時帰国した時、電車の中で「にーちゃん、ニートか?」と見知らぬ女性に聞かれたという話があった。彼もその後、電車の中や町でちらちらと視線を感じたときに、「僕が今ここで昼間からのんびり歩いているのは、ニュージーランドの高校に留学していて、夏休みで日本に帰ってきているんです!」と心の中で叫んでいたのだと思う。
そう考えると、電車や町で、周囲の人達と少し違った感じの人達をちらちらと見てしまうことが自分にもあるけれど、見られた人達は、「私には、こんな状態で今ここにいのには、ちゃんとした訳があるんです!」と心の中できっと叫んでいるのだと思う。
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