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人間、歳を取ると変わると、最近自分で思う。

若い頃は、周囲の人達の行動や態度に腹を立てることが多かった。店のスタッフ、町で出会った見知らぬ人達、渋滞した道路のドライバー、テレビに出ているタレント、そして、友達や家族。そんな人達のちょっとした行動や言動に、いちいち腹を立てていた。

でも歳を重ねるうちに、他人の言動や行動などだんだんどうでもよくなってきた。もちろん、ここは毅然とした態度で臨むところ、という時はあるけれど、そんな時でも、態度とは裏腹に感情はほとんど平然としている。

そして最近は、以前は腹立たしかった言動や行動をとる人達を何とか笑顔にできれば、と考えるようになった。例えば、愛想のない店員さんに何かを聞いて、最後にその人がにっこりしてくれればいい、と思う。

先日、ある町のスーパーマーケットで量り売りのサラダを買おうと売り場に行くと、誰もいなかったので、置いてあるベルを鳴らした。奥から若い男性の店員さんが出てきたのだが、100人中120人が「無愛想」と感じるほど嫌そうな顔をしていた。おそらくとても忙しくて、手が離せないところに私がベルを鳴らしたのだろう。

私はここぞとばかりに、満面の笑顔で彼を迎えて、「このサラダを100グラムください」と、親しい友人に語りかけるように言った。彼は少し表情を和らげてカップにサラダを入れてくれ、秤に乗せて「105グラムだけれどいいですか」とさらに和らいだ表情で私に聞いた。私も「もちろんそれでいいですよ。ありがとう。」と笑顔を崩さずに答えると、彼はカップにシールを貼って手渡してくれた。もう一度私が彼の顔を見ながら、「どうもありがとう」と言うと、そこで彼は笑顔になって、「ありがとうございました」と返してくれた。

「ちょっとわざとらしい」とか「そこまでする必要はないだろう」とおっしゃる方もいるかもしれない。でも、もし私が「態度の悪い店員だ。嫌みの一つでも言ってやろう。」という態度で買い物をしていたら、二人とも嫌な気分でその場を離れることになったに違いない。でも、笑顔で話をすることで、私も気分はよかったし、彼も悪い気はしなかっただろうと思う。

世界中のいろんな場所で不機嫌な人や愛想の悪い人がいても、その人達が笑顔になれば、その瞬間、世界の笑顔総数が増える。その手助けをした、と思えば、無駄には感じないだろう。

笑顔は伝染する。世界の笑顔総数を増やすために、自分から笑顔で接してみるのもいいかもしれない。