何が雑草か誰が決めるのか

ニュージーランドの友達が、「週末はガーデニングをして、雑草をずっと取っていた」と言っていた。

私が「ガーデニングの雑草取りは雑草との戦いだね」と言うと、「本当にそうだよ」と彼も言った。

でも考えてみると、きれいにガーデンを作っているのは人間だ。どの草木を育ててどれを取り除くかも、人間が決めている。だから、雑草と呼ばれる草は、人間がきれいな庭を造るために勝手に作った分類に過ぎない。

一度「雑草」と分類されると、ガーデナーの戦いの相手としてどんどん引っこ抜かれる。たとえこれから美しい花が咲く草でも、容赦なく抜かれる。そして、「雑草を抜いて庭がきれいになった」と人間は得意な顔をする。

とても身勝手だ。

ガーデニングだけではなく、身勝手な私たちは、自分で勝手に分類して、目に見えるきれいなものだけを残して、後は敵のように排除していく、ということを無意識にやっているのかもしれない。

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