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英語を勉強すると言ってもいろいろあるけれど、日本語を母語とする人が苦労する一つは、やはり単語を覚えることだろう。

例えばフランス語を母語とする人が英単語を覚える場合、母語から簡単に推察できる単語が割とたくさんあるだろう。でも、日本語と英語では、なかなかそうは行かない。

一つの単語を覚えたら、それに関連する単語を覚えるのがいい、という人もいる。例えば、覚えた単語から派生した異なる品詞を覚えたり、否定系の単語を覚えたりする。

先日、英単語の否定系をいろいろと考えていたら、日本語と似ているものと、そうでないものがあることに気がついた。

例えば、possible の否定系 impossible。日本語でも、可能、不可能、と肯定系の前に否定を意味する文字をつければいい。簡単だ。confirmとunconfirm なども、確認と未確認という意味なので、わかりやすい。だから、これらの単語の肯定系を覚えるときに、「不」とか「未」とかをつけた否定系の単語を同時に覚えることができる。

でも、例えば、pack (荷物を作る)の否定系は英語では、unpack と言う。unpack は荷をほどく、というような意味だ。旅行から帰ってきてスーツケースの中身を出して空にする時などに使う。このunpack にあたる日本語がなかなか見あたらない。荷ほどきでも良いけれど、それなら日本語では肯定系の前に否定の文字をつける、というルールに当てはまらない。

だから、そもそもpack とunpack という単語の考え方が、日本語と違うのだ。英語ではpack があって、そのpack したものを解体する時に、単にpack の前にun をつけて表現する。つまり、荷物をほどくというよりも、荷物を作る逆の作業、という意味合いが強い。 それに対して日本語では、荷物を作るの逆の作業という感覚よりも、荷物をほどく、というまた別の作業として捕らえているように感じる。だから、「非荷造り」などという言い方をしないのだろう。

単に英語の単語を盲目的に覚えていくのではなく、一つ一つの単語の意味や成り立ちに注目して行くと、さらに興味を持って英語の勉強ができるかもしれない。