コミュニケーションを拒否することでは問題は解決しない
先日のこのブログ「留学エージェントの仕事」でも書いたけれど、弊社の仕事は多岐に渡り、留学生とその親御さん、学校やホームステイを初めとして、様々な人達と毎日やりとりをしている。
そして、弊社のような留学エージェントの仕事だけではなく、世の中のいろんな仕事に携わっている方達も同じように、様々な人達とこの瞬間もいろんな方法でやりとりをしていると思うし、仕事だけではなく、学校でも近所でも、家族でも友達でも、常に言葉を使ってやりとりをしている。
簡単に言えば、人と人とはコミュニケーションをすることでつながっている。
だから、人と人、組織と組織の関係を円滑に進めていくためには、コミュニケーションを取ることは大前提で、そのコミュニケーションの取り方や内容がポイントとなってくる。そして、日本だけではなく世界で通用するコミュニケーション能力を身に付けることが、今の時代、中高校生や大学生には必要になっている。
でも中には、例えば何か問題が起こったときに、コミュニケーションを拒否するという態度を取る人がいる。自分が主張したいことと相手が主張することが違ったり、自分が予想していなかった行動を相手が取ったりしたときに、コミュニケーションを拒否してしまうことで、問題を解決しようとする。
これは少し考えてみれば誰でもわかることだけれど、問題がそこにあり続けている限り、コミュニケーションを拒否することでは問題は解決しない。
たとえ説明や説得が困難であっても、たとえ自分が間違っていたことに気がついても、たとえ自分と相手の考え方が大きく異なっていても、コミュニケーションなしに、関係を維持しながら前に進むことはできない。
目の前に解決していない問題がある時にコミュニケーションを拒否するということは、問題解決を放棄していると言われても仕方がない。問題解決を放棄するということは、問題の責任が自分にあることを認めたと思われるだろうし、問題がさらに大きくなることを自分で防ぐ意思がないと示すことでもある。
特に、自分だけがコミュニケーションを拒否していて周りの人達がコミュニケーションを続けている場合は、自分がどんな立場に置かれることになっても、後から何もできないし、それに対して申し開きも言い訳もできない。
だから、コミュニケーションを拒否するということは、他の人に全権を委任することにもなる、とても大きな行動だ。
そして、一度コミュニケーションを拒否すれば、後からそれを再開しようとしてもなかなか難しいだろう。それまでコミュニケーションを拒否していた責任をまずは問われるからだ。だから、一旦コミュニケーションを拒否してしまったら、もうそのまま拒否し続けるしかほとんど方法はないだろう。でもそうすると、問題はさらに大きくなり、自分の立場もどんどん悪くなっていく。
だから、解決困難な問題が目の前にあっても、コミュニケーションを拒否するという選択はできる限りしないほうがいいのだ。
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