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今の子どもたちはデジタルネイティブだと言われる。

生まれたときから生活の中にインターネットがあり、パソコンがあり、携帯電話があり、スマホがあり、タブレットがある。彼らは教えられてないのに、それらのディバイスをいとも簡単に使う。スマホの日本語入力に四苦八苦している我々世代とは全く違う。

けれど、教えられずにスマホやタブレットを使うスキルがあることと、それらのディバイスを使って何かを生み出したり、仕事をしたり、コミュニケーションを取ったりする能力があることは、根本的に違うように思う。また、子どもの頃からそれらのディバイスを与えられることがイコール、大人になってからそれらのディバイスを、いろんな意味で使いこなせるようになることではないようにも思う。

今、幼稚園や小学低学年の子どもにインターネットに接続できるディバイスを与えることが、何か一つの英才教育のようにとらえられることもあるようだ。でもそれは何か違う。私は、デジタルディバイスを使うスキル自体は、ある程度年がいってから、例えば中学生や高校生でも比較的簡単に身につけることができると思う。

我々の世代が本格的にパソコンに触れたのは、おそらく大学生から社会人になったときだったと思う。でも、ちょっと教えてもらえればすぐにどんどんと操作をしていた人もいたし、簡単なプログラムくらい組んでいた人もいたが、そんな人たちは、子どもの頃にコンピュータを使っていたわけではない。一方、カーソルを画面の右側に移動させるために、立ち上がってマウスを机からはみ出す所まで動かしていた人もいたけれど、そんな人が子どもの頃からパソコンに触れていたからといって、大人になってプログラミングができるようになるとも思わない。

スマホやタブレットを使うスキルを身につけるためには、それらを子どもの頃から与えるだけではなく、もっと他の基本的な力をつけてやる必要もあるのだと思う。例えば、数学的な思考能力、多角的に考える力、直感力、情報収集能力、判断力、などだ。そういった基礎能力を子どもの頃に身につけていれば、初めてスマホやタブレットに触れる年齢が多少遅くても、デジタルデバイスを自由に使いこなすスキルは簡単に身につくだろう。

また、スキルを身に付けたからといって、いわゆるネットリテラシーが身につくとは限らない。以前にも書いたかもしれないけれど、デジタルディバイスは、インターネット上のあふれる情報を収集し、選択し、それらの情報を使って判断し、最後には行動するために使う道具に過ぎない。いくらディバイスを使うスキルを持っていても、情報収集能力、判断力、行動力がなければ、それらを効果的に使って生きていくことは難しい。

子どもの頃からデジタルディバイスを与えれば、子どもたちはそれらを使って生きていく能力を身に付けることができる、と考えるのは、あまりにも短絡的すぎるだろう。子どもの頃に身に付ける必要がある力は、もっと別の所にあるのではないかと思う。