紙とディスプレーは違う
先日ネットをつらつらと眺めていると、「どうして紙にプリントアウトした方が間違いに気付きやすいのか」という問いへのコメントのまとめが載っていた。
少し前の情報だから、今ではディバイスも進化しているのでまた違っているのかもしれないけれど、興味深く読んだ。
私も仕事でかなりの数の書類に目を通すけれど、例えば文字や言葉の間違いなどは、やはり紙に印刷したもののほうがよく気がつく。パソコンやタブレットなど大きな画面で見ている場合と比較しても、やはりA4の紙に印刷した書類のほうが、間違いをチェックしやすい。
何故なのだろう。
一説には、透過光と反射光の違いだと言われているようだ。パソコンやタブレットなどがディスプレーを透過して目に入ってくるのに対し、本や紙の書類などは光が反射して目に入ってくるらしい。そして反射光を使って見ているほうが、脳が間違いを見つけやすい状態になるそうだ。ちなみにKindle などは本と同じように反射光を使っているという。だから長時間読んでいても疲れないらしい。
また違う説では、目の前に立てて置いてあるディスプレーと、机の上に上向きに置いてある紙の書類の違いかもしれない、という。あるいは、ペンを持って書き込めるかどうかが違うという意見もあるし、解像度が影響しているという話もある。
いろんな意見があるし、実際にいろんな原因があるのかもしれないけれど、紙とディスプレーは違う、ということは間違いなさそうだ。そしてその違いを脳が無意識に認識しているのなら、紙の本や書類を読んでいる時と、ディスプレーを読んでいる時とで、脳の働き方が異なるということだ。
だったら、ずっと紙で読んでいる人とずっとディスプレーで読んでいる人とでは、長い年月が経つと脳が異なってくるのだろうか。もしそうであるならば、紙の時代とディスプレーの時代で、人間の脳が違うことも考えられる。
こんなことを、パソコンのディスプレーを使って書いて、それをまたディスプレーで見直している。
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