日本人ラガーマンが、BOPスティーマーズの二軍に選出!!
ニュージーランドはラグビー王国だ。国の代表チームのオールブラックスは、2011年のラグビーワールドカップで優勝し、名実ともに世界一になった。そして、国内には、ニュージーランドラグビーユニオンをトップに地方のラグビーユニオンがあり、それぞれクラブチームやジュニアチーム、高校のラグビーチームなどを管轄し、毎年優秀な選手達を発掘し育てている。
日本では、残念ながら現時点では、国の代表チームが世界のトップチームと争うほどは強くなく、そんなこともあってか、ラグビーはメジャーなスポーツとは言えなくなってしまったけれど、実は競技人口も多く、ラグビーファンもたくさんいる、とても面白いスポーツだ。
そして、ラグビー王国ニュージーランドでラグビーを学ぶために、毎年たくさんの日本人ラグビー選手達がニュージーランドにやってくる。
このブログや弊社フェイスブックなどでもご紹介したけれど、横浜の小学生ラグビーチーム「横浜スーパースターズ」の皆さんも8月上旬に2週間NZ遠征にいらっしゃったし、ロトルアボーイズハイスクールには、長期ラグビー高校留学生や、7月8月にはたくさんの短期ラグビー高校留学生がいらっしゃった。また、クライストチャーチの高校で長期のラグビー高校留学を来年からスタートさせる中学生もいる。
みなさん、「日本では絶対に経験できないことを経験でき、日本では学べないことを学べた」と言って帰国される。
この世界一のラグビー選手達がいるニュージーランドで、一人の日本人ラガーマンが、ベイオブプレンティ地域のプロの代表チームであるスティーマーズの、二軍のチーム(Development)に正式に選ばれた。
ニュージーランドラグビーをご存知の方は、そのすごさがお分かりいただけると思う。
今年、日本人ラグビー選手では、日本代表の田中史朗選手が、ニュージーランドのITM Cup のオタゴチームと、スーパーラグビーのハイランダーズというチームでプレーをしているが、その他にはおそらく数名程度の日本人選手が、ニュージーランドでプレーをしながらニュージーランドのプロチームでの活躍を目指しているだけだと思う。
そんな中で、石森大雄選手というラガーマンが、先日、プロチームであるベイオブプレンティスティーマーズの、二軍(Development)の選手に正式に選ばれ、8月25日にタウランガで行われたワイカトチームとの試合にフル出場した。
彼は、中学を卒業してすぐ、ロトルアボーイズハイスクールでラグビー高校留学を始め、留学3年目には日本人として初めて、というよりもアジア人として初めて1st XV(一軍)に選ばれた実績を持つ。高校卒業後は、タウランガのポリテクニックでスポーツ学を専攻し、現地のクラブチームでプレーをしながらプロを目指してチャンスを待っていた。そして昨年は、ベイオブプレンティの中の西地区代表に選ばれ、そして今年の8月、つい先日だけれど、二軍(Development)のトライアルを受けて正式にスティーマーズのDevelopment チームに選ばれた。
高校留学を始めたときからすでに彼は、「ニュージーランドでプロ選手になる」と宣言していたが、それから約7年半、ついにプロとしてプレーをするまで後一歩のところまで来た。
日本代表の田中史朗選手もすばらしい選手で、日本人として初めてスーパーラグビープレーヤーとなったパイオニアだ。一方、石森大雄選手は、中学を卒業後すぐにニュージーランドに渡航し、現地の高校、現地のポリテクニックと自分の力で進み、現地のクラブチームで活躍し、そこからここまで這い上がってきたという意味では、れっきとしたパイオニアだと思う。彼は日本の企業に所属しているわけではないので、ニュージーランドでの仕事も自分で探さなければならなかったし、ビザの申請と取得も自分でやらなければならなかった。高校卒業後は、タウランガでクラブチームを探すところから自分でやった。ラグビーの苦労もそうだけれど、海外で自分の力で暮らす、という苦労も並大抵ではなかったと思う。
その状況の中で7年半、こつこつと実力をつけてここまで来た道のりは、他人にはわからない、すさまじいものがあったと思う。
間違いなく彼は、近い将来チャンスをつかんで、ニュージーランドでプロ選手として活躍するだろう。その日がもう目の前に来ている。私たちも、高校1年生の時から彼を見守ってきて、そしてこれからもずっと心から応援している。このブログをご覧の皆さんも、是非、石森大雄選手を応援してください。よろしくお願いします。
動画は、小学生ラグビーチーム「横浜スーパースターズ」の皆さんがNZ遠征にいらした時に、石森大雄選手がラグビークリニックで指導をしてくれたときの動画です。ロトルアボーイズハイスクールのラグビー高校留学生達も参加しています。
写真は、8月25日にタウランガで行われた、BOP Development 対 ワイカトの試合の様子です。石森大雄選手がベイオブプレンティのユニフォームを着て写っています。
https://www.facebook.com/KickoffNZ/posts/403417706425115
2007年に石森大雄君がニューズウイークジャパンに掲載されたときの記事はこちら
BOP DEVELOPMENT REPRESENTATIVE TEAM FOR 2013 選手名一覧はこちら
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